西方見聞録

 異世界が大人気のWEB小説ですが、「異国(ことくに)」の旅はいかがですか?

 大学を卒業した北野くんが就職を取消して出かけた「アジアの旅」
 
 西へ。西へ。GO WEST.
 基本的に北野くんと多賀先輩とのふたり旅ですが、その土地その土地で出会う人々との交流が素晴らしいです。これが「旅の醍醐味」「本来の旅」だと思います。現地の人と話し、現地のものを食べ、現地の風を感じる。叶うならこんな旅してみたい。


 バブル時代の旅とのことなので恐らく昭和の終わりから平成の始まりあたりの時代でしょう。スマホどころか携帯電話だって一般的でなく、旅先でネットで情報検索もできなければ「SNS」なんてものもなかった時代。令和になった今、この作品の中でちょっと前のノスタルジックな旅を追体験できる本作をお勧めします。

 かつてマルコポーロが東洋の異国のことを綴った「東方見聞録」
 西洋と東洋の貿易商がたどった「シルクロード」

 ちょっと前の現代アジアを綴った「西方見聞録」
「広く異国(ことくに)のことを知らないワタシたち」が未体験の異国旅に出かけることができますよ。ワタシもまだ旅の途中です。

 それにね、日本人男子結構モテるみたいですよ。
 異世界でモテ男子を妄想している方にもオススメかも?

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