第7食 王府井の焼き小籠包


ー中華街ー


来てしまった…ここは中華の宝庫!!日本なのにまるで中国の都市に来たような感覚!!流石は横浜の名所、「中華街」だぁ!!


ー数日前ー


「ミルケさん、中華街に行くんですか?」

「うん!中華街一番人気の焼き小籠包を食べに行くんだけど博人くんもほら!あの…デートしない!?」

「あ…ごめんなさい…その日は専門学校の見学会があって…お気持ちは嬉しいですがちょっとその日はパスします。」

「ぶぅ~…仕方ない…じゃあお土産買ってくるね!」




博人くんと付き合って早一週間くらいかぁ…まぁ博人くんは受験生になるわけだから、あんまりデートに行けないことくらいは分かってたけど。

「うわぁ、結構並んでるな…」

今回行く店は中華料理レストランの「王府井(ワンフーチンと読むらしい)」が提供する焼き小籠包。口コミでも好評で有名なテレビ番組でも取り上げられるほどの美味しさを誇るという…今では「中華街に来たら絶対にこれを食べろ!」と言わんばかりの名店だとか。

「とりあえず並ぶか…」

やっぱり名店なだけあって行列も出来る。中華街にはこの店が5店舗あり、私は大通りの端っこにある1店舗に並んでいた。


ー数十分後ー


やっと目の前までやって来れた…恐るべし、中華街…

「スタンダードの6個入りお願いします。」

小籠包の味はスタンダードやフカヒレなどの味があったが、今回は王道のスタンダードで行くことにした。渡されたスチロールの器の中に大きめの焼き小籠包が6個入っている。これには正式な食べ方があるらしく、まずは皮部分を箸で少し破って中のスープを飲んでから小籠包自体を味わうという。

「いただきます。」

割り箸を割ってモチモチとした皮を少し破くと中から熱々のスープがじゅわっと出てくる。要はこれを先に味わうということか…

じゅるっ。

スープが熱い…が、これが良い!コラーゲン入りの美味しいスープが口の中に注がれる…何とも良いスープなのだろうか。スープの味は薄すぎず濃すぎずの絶妙なしょっぱさがあってこれだけでも十分いける。

「問題の本体はどうかな?」

カリッ……

下の皮はカリカリに仕上がっている。そしてこのモチモチとカリカリの皮の中にジューシーな肉がある!さっきのスープも少し残っていてこれともベストマッチで最高の味わいが起こっている!!これはいくらでもいける自身があるぞ…改めて言うが……



恐るべし。中華街!!



「ごちそうさまでした。」

さぁ、次は博人くんとアスタへのお土産…アスタはこの焼き小籠包の冷凍で良いかな…?何か食べそうだし。


ーアスタの家ー


ミルケから貰ったお土産の焼き小籠包…てか何故に焼き小籠包?まぁこれ今日の夕飯にしちゃうか。

「いただきます。」

十分に焼けてて凄い美味しそう!じゃあこのまま一口…

「うぉっ熱ッ!!!口火傷するっ!!」

続く。




あ、アスタに食べ方言うの忘れた…(ミルケ)


次回予告

ミルケが食べに来た場所は…

「魚見るのも良いけど一番はここ!」

なんと水族館!?

「ペンギンの海苔が可愛い~♪」

次回「ペンギンおかかおにぎり」




・何故今回は実在する店を出したのか?

今回、何故実在する店を出したのかと言いますと、私が最近中華街に行って今回の店の焼き小籠包を実際に食べたからなんですよね。あの味を忘れない内にこの回を書いちゃいたいなと思い、今回は実在する店を出しました。本当に美味しいので中華街に来たら是非立ち寄ってみて下さいね。

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天使ミルケは日本のグルメがお好き。 Next @Trex

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