全員悪人ならぬ全員異常者

 常軌を逸した攻撃性を備えた女性を引き寄せてしまう体質の栄子が、謎の魚のような女性に異常な理屈で詰め寄られるところから話ははじまります。

 単なる異常者との邂逅ものかと思っていると、異常者がとある地方に伝わる伝承に出てくる化物の類である可能性が示唆され、幼馴染の男性(異常者)とその友人(異常者)と共に正体を探り始め、前半に散りばめられた伏線を回収しながらストーリーは異常者オールスター戦のようになりながら佳境を迎えます。

 主人公含め登場人物たちはどことなく以上にもかかわらず話は破綻すること無く進み、最後は個人的にとても好きな余韻と余白を残して一旦幕を閉じました。
 短期間で描かれた作品で、しかも初の小説とのことなので他の作品も呼んでみたいなと思います。

 ちなみに僕はるみ殿推しですぞーーーーふおおおお

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