弱く、小さく、いとおしい。その日カクヨムは生きろと言った。

作者さんが置かれた境遇は、ほとんどの読者には無縁のもの。でもその苦悩に共感できるのは、その苦悩そのものは誰にでも覚えがあるからです。そう、この話は、残酷で未開な魔法の異世界で生き抜かんとする、魔法を使えない現代人のレポートとしても楽しめるのです。誠実な語り口で伝えられる作者さんの(時にはドン引きする)日々は、きっと貴方の癒しになるでしょう。そして中には、こう思う人がいるかも知れません。このレポートと同じような周りへの癒しを、作者さんが現実世界で発揮できるなら、いつか女神が微笑むだろう、と。

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