躍動する存在感。対比するイメージが、奥深い世界を表現しています。

仄かな死が香る。
そう言われて物語は始まります。
「死」という言葉に、とても静かなリズムから始まり、やがて物語は動き出します。
この作品は、常に対義語を意識されているように感じました。
それを意識することで生み出される躍動感。
死を意識することで、生を認識することを印象付けることにより、ヒロインの今後を暗示させてくれる気がしました。
3312文字数でしっかりとまとめられている物語。ぜひ、堪能してください。