愛する人を助けるためにタイムリープする。大きな代償を払ったとしても。

最愛の妻が亡くなった。その悲しい運命を変える為、ある力を使って十一年前にタイムリープすることを決意する主人公。だけどそのタイムリープは、大きな代償を伴っているのです。
そして時は遡り十一年前。未来で死ぬ運命にあった彼女は、何も知らずに中学校生活を送っていた。そして彼女は、恋をしていく……

愛する人を助けたいという想いが、たくさん詰まったお話。
自分はこの話を読んでいて、悲しい結末しかないのかもと思っていました。多くを語るとネタバレになってしまうのですが、タイムリープすることで発生する代償が重すぎて、覚悟して読まないとショックで押しつぶされてしまうと危惧していました。
だけど読み終わってみると、そこにあったのは誰かを愛することの温かさ。辛く切ない部分は多々ありましたけど、それ以上の愛に溢れたお話でした。

少し不思議な、切ない愛の物語。感動で心を満たしたいという方にお勧めです。

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