少女の末路

ヘレン「ある日、女の子を見つけたの。とても美しい子だったのよ。」

○○ 「こんにちは、あなたは誰?」

ヘレン「私は、ヘレン。」

○○ 「美しい名前だわ。」

ヘレン「あなたも美しいよ?」

○○ 「明日もここに来る?」

ヘレン「うん、もちろん。」


ヘレン「来る日も、来る日も、私はあの子に会いに行ったの。でも、彼女は、だんだん弱っていくの。」


ヘレン「なんでそんなに弱っているの?」

○○ 「もう…あなたに会えなくなるわ。」

ヘレン「なん…で…?」

○○ 「さようなら、ヘレン。お元気で。」

ヘレン「名前も…聞いてないのに……。」



ヘレン「彼女がいなくなった後、足元を見たの。そこには一輪の花――、アイリスが枯れていたのよ。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短編に拠って 風鈴水影 @1999altar

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ