第4話魔法使いと新種のボス!!
「行くぞアリス!」
「分かりました!行きますよ!」
「うぉぉぉ!!」
× × ×
アリスと仲間になった俺はアリスと共に現在クエストボードの前に立っていた。
「一応お前の実力を見せてもらう。」
「わかりました。どのクエストに行きますか?」
「カピパラさんでいい。」
「なんでさん付け何ですか…まあいいですが。」
いやもうカピパラさんを尊敬してるまである。
「じゃあ行くか!!」
「ちょっと待ってください。」
「なんだよ。」
今やる気全開でいけるところだったのに。なんかわからんが今俺の中でのやる気メーターが急激に下がった。
「どうせならカケルもスキルを覚えておきましょう!」
なぜか乗り気なアリス。そしてやる気が消えた俺。
「どうやって覚えんの?」
純粋かつ普通の質問でした。ちゃんちゃん。
× × ×
現在地はカピパラの縄張り。温泉地帯である。アリスに教えてもらいフレイムブレスを習得した俺はクエストに向かった。フリーマスターはどうやら一度見たスキルを習得可能らしい。ただし、レベルによってポイント制限があり、その制限のスキルしか覚えられないらしい。今の俺のポイント制限は3。つまり制限が3以下のスキルならどんなスキルでも覚えられるそうだ。
(カケル!見つけました。カピパラです。)
(よし!あれを狩るぞ!魔法ってどのくらいで打てる?)
俺たちはカピパラさんにバレないように話す。
(私は今だと10秒くらいでしょうか?)
ながっ!まあそんなもんなのか?
(わかった。俺が時間を稼ぐからお前が持ってる魔法で今あいつに有力なまほうを打て。)
我ながらいい作戦だ。問題は俺!果たしてカピパラさんと戦えるかなぁ?まあ魔法さえ良ければ!しかもこっちにはフレイムブレスがある!
(行くぞ!)
(はい!‥‥‥)
詠唱を始めたアリスを前に俺はカピパラ先輩の前に飛び出した!覚悟して下さい。先輩!!!
「こいやぁぁ!!」
「ギャピーー!!!!!」
「フレイムブレス!!」
俺は魔法を放った。どうやらこの魔法は詠唱時間がかからないらしい。しかし難なくかわされた。なんでだよぉ〜
「我が前に現れしもの、我が力によってその肉体を滅ぼせ!!!」
急に現れたアリスに混乱するカピパラさんに、アリスの渾身の一撃が入った。
「フレイムインパクトッッッ!!!!!」
カピパラはその場に焦げた状態で倒れた。
つ、TUEEEEEEEEEEEE!!!!
「威力つよ!!!」
「我が炎を抱いて地に果てろ!!」
左手の杖をビシッと前に出してポーズを決めるアリス。なんかかっこええ。
「さあ次にいきま—————」
アリスはその場で俺の後ろをガン見して、目を見開いている。なんだ?後ろを向くと‥‥‥‥皆さま、おわかりいただけただろうか。画面中央、なんと巨大なカピパラ先生が立っているではないか!
「ギャピギャーーー!!!!!」
あらまあ。驚きすぎてただ呆然と立っているしかなかった。キンカピである。しかもこの前と違ってなんか赤いオーラがめっちゃ立ってる。あれ?この前のカピパラさんと違うんだけど。
「おい!アリス!俺がこの前戦ったカピパラ先生とは全然違うやつだぞ?」
「新種です!きっと新種のカピパラですよ!!これを討伐すればきっと多額の賞金が入りますよ!!倒しましょう!!私の魔法で潰してあげましょう!!」
なんでこいつこんなにやる気なんだ?まあ俺も多額の賞金というのは。欲しい。絶対に欲しい!!!
「よし!アリス、やるぞ!お前は後ろで魔法の準備!!俺がこいつを引き寄せる!!」
「わかりました!!‥‥‥」
「ギャピギー!!ぐるrrrr」
こっわ。
「フレイムブレス!!」
俺が放った魔法はなんと堂々とカピパラさんに当たった。あれ?
「がるるrrrrrrr!!」
全然聞いてねぇ。
カピパラさんは威嚇をするとお約束のアレを打ってきた。
「ぐぅわぁ!!!」
それほど速くはないので間一髪かわしたが…
どごーん!!!!じゅぅ
……ど、ドゴーン?近くにあったでかくて硬そうな岩が一瞬にして砕けつつ溶けた。はぁ?意味わからん。砕けるならわかるがそのあと溶けたぞ?
「何してるんですか?準備ができました!」
アリスはそうゆうと
「ウォータープリズン!!!」
杖からは魔法の閃光が放たれる!!と思ったがなぜか杖からは何も出ない。ん?カピパラさんのほうを見ると
「か、が、〜るるー」
なんかキモい声を上げながら地上に現れた水に飲み込まれ、動けなくなっていた。
「今です!今ならどんな魔法も入るはず!!決めちゃって下さい!!」
「お、おう」
「フレイムブレス!!!!」
カピパラさんは倒れた。なんで水に溺れてる奴に炎が決まるんだろうか?しかもなんかあっけない。あれ〜?つーかどうせならこんな魔法じゃなくてアリスのカッコいい魔法で決めて欲しかったな〜。とどうしても思ってしまう。まあこんな感じで俺のアリスとの冒険が始まった。
明るい異世界に明るい未来を! 速水 早田 @yh0929
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。明るい異世界に明るい未来を!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます