一人の少女がプリマとして舞台に立つまでの物語(比喩)。戦争という舞踊曲を盛り上げるのは、拵えられた美しい義足。ビゼー作曲、ギロー編曲の組曲『アルルの女・ファランドール』を聴きながら読むのが最も…続きを読む
まず本作は、痛快でハッタリの効いた、優れたエンタメ性を備えた少女小説であると言って間違いありません。我々とは異なる歴史を辿った世界線、クテシフォンを首都に据えた巨大な「帝国」を舞台に、個性豊かでケ…続きを読む
まだ序盤ですが、かつて読み漁っていた少女小説群を思い出す空気感が深々と突き刺さりましたので、僭越ながらレビューを書かせていただきます。辛辣な美貌の軍人や謎めいた後見人、そして主人公を立て続けに襲…続きを読む
死の商人となれ、鉄の心を持て。主人公ユリアナにかけられる言葉は厳しく、いまの彼女が持たないものを容赦なく求める。愛するひとや彼女がおさめた優秀な成績とともに今まで歩んできたその足が、「これから」少…続きを読む
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