あとがき ―星に願いを―

 ~2作共通~

 今日は、綾部 響です。

 さて、拙作「ユウキ一人をトモとして」スピンオフ、「聖夜に還る奇跡」を此処まで読んで頂いて、誠にありがとうございました!

 自主企画「Xmas2017」参加作品として書き始めた今作は、本来はサクッと短くするつもりでした。しかし蓋を開けてみれば……何と7万文字越えwwwこれには吃驚すると同時に、申し訳ない想いで一杯ですwww

 何故なら、企画物ですもの、お手軽に読めるのが一番です。ちょっとエピソードを書いて、それらしい物語となればそれで良かったんですから。当初はそのつもりでした。

 しかし、これも響さんの性とでも言いましょうか……プロットを仕上げてゆくうちに、ドンドンと話が長くなってゆくんですwww

 実際、一番初めに考えた「敵」は、影のサンタクロース多数と、大ボスとして巨大な影のクリスマスツリーでした。これを魔属が作り出して悪さをしており(その悪さも、子供達のプレゼントを奪う……とか?)、それをエリスが止める……と言うものでした。

 でも実際に書いてみると……何て重たいんだっ!

 書いていて嫌になりましたwww話の内容にwww

 しかしそのお蔭で、作品としては重みが出たと思います。重過ぎると言う声も聞こえてきそうですが。

 そもそも「スピンオフ」とは、会社の分社化であったり、独立組織を作る事。または副産物や波及効果。転じて、物語などの続編を指します。それが今では、「外伝」や「その後」であったりと、色々な場合に転用され、それが通用語として成り立っている経緯があります。それが分かっていましたが、格好良かったので「スピンオフ」と付けた訳ですが、あくまでもこれは「外伝」になるんでしょうね―――……。

 

 さて、この物語は如何でしたでしょうか? 思いっきり説明を省かない作品としたので、やや読むのも煩わしい物となってしまったかもしれません。

 その中でも、何とかテンポよく、あらゆる言い回しを駆使して飽きない様に工夫した訳ですが……それでもこの長さには皆様、辟易しているかもしれませんねwww

 小説って、所謂「どれだけ読み手と景色を共有するか」が大事となってきます。どれだけ良いアイデアも、どれ程素晴らしい情景だって、それを伝える事が出来なければ作者の自己満足、そして読者の自己補完になります。同じ作品を読んでいるのに、出て来る人物や世界観、作品に対する思いが互いに明後日の方向を向いていては、それは作品として失格ではないかと思います。故に現在のライトノベルは「イラスト命」と言われているに他なりませんね。イラストさえ作者と絵師さんのイメージが合致すれば、作中で足りない処を補完できる便利なアイテムなのですからこれは仕方ありません。

 ですが、少し前……20年も昔には、それ程「萌え」を始めとしたイラストは少なく、ここでは如何に作者が読者に伝える事が出来るか……がカギとなっていました。

 だからでしょうね―――……。未だに昔の作品を読むと、胸が一杯になる感じがよみがえってくるのは。書き手の方々の情熱や思いが伝わる描写……素晴らしいと思います。

 もっとも今は、そう言った作者の世界観の押し付けは好まれず、読者がアッサリと感情移入しやすい、そして非現実的にただただ楽しい作品が受けているのだと思います。

 響さんは、そう言った作品が嫌いっ! 等と言う事はありません。寧ろ、面白い作品は面白いと素直に受け入れるタイプです。

 ですが残念ながら、魅力を感じない作品が多勢を占めているのも確か……。それもまた、響さんの好みなのですから仕方ありませんが。

 この作品は、そう言った作品群とは全く真逆を行く物となっておりますし、その様に執筆しました。それでも、作品として面白くない物を書いたつもりはありません。

 もし最後まで読んで頂いて、それでも「面白かった」と思っていただけたなら……最高に幸せです!


~共通終わり~


 さて、「エピローグ ―星に願いを―」を選んだあなたは、響さんと同じ「小説にも現実を求めるタイプ」なのでしょうね。こちら側のエピローグは、正しくその態で書いたのですから。

 奇跡……とは、結果から齎される語句の一つです。それ以前の行動は、間違いなく自身に依るものであり、その努力の賜物です。

 難しい物事に取り組み、最後の最後にほんの一つまみ……努力に依る結果を後押ししてくれる物……それが「奇跡」です。

 最初から望んでも得られませんし、最後まで努力しても発言しない事の方が多いです。だからこそ、そう感じた時の嬉しさは一入(ひとしお)なのですが。

 こちらの方のエピローグは、得られない望んだ結果や、それが当然の結果と言った、ある意味「救いの無い」エピローグです。だからこそ余計に、入り込める人には理解していただけるのではないかと思いますが。

 先にも述べた様に、「救いの無い」エンドとなっていますので、そう言った意味ではファンタジーらしからぬ終わりとなっています。

 ……せめて物語の中くらい、ハッピーエンドで終わってよ! って声が聞こえてきそうですがwww

 実際、二人を生き返らせるのに、シモーヌが命を失う……つまり、「何かを得る為には何かを犠牲にしなければならない」と言うエンドも考えたのですが、そこまですれば少しくどいかなと思い、この様なエンディングにしました。

 それでも人は、奇跡を求め、奇跡を感じる心を持っています。

 ですからこちらの方も、最後にほんの少しだけ、それらしい雰囲気の終わりを演出しましたが……余計だったかな?

 

 兎も角、読んで頂きありがとうございました! こんな「偏屈」な響さんの作品ですが、また機会があれば読んでやってください!

 クリスマス企画やWebコンなんかで、カクヨムオンリーが続きますが、一段落ついたら「なろうオンリー」や「エブリオンリー」なんかも考えています。そちらの方へも足を運んでいただき読んで頂ければ、この上ない幸せだと思っております。


 この作品は、12月25日の自主企画終了をもって他のサイトでも公開しますので、そちらがメインの方々はもうしばらくお待ちくださいねwww


 それでは、長々と「あとがき」にまで御付き合い下さり、ありがとうございました。

 またどこかで、響さんの作品を見かけたら読んでやってくださいね。


 最後に改めて。


 本当に、ありがとうございました!


 綾部 響

 

あとがきまで読んで頂き、ありがとうございました。

もし星やメッセージを頂けるようなら、下記本編にてお願いしますね。

「聖夜に還る輝星」

作品URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054884341399

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聖夜に還る輝星 エピローグ 綾部 響 @Kyousan

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