人生とは何か。『人』として『生』きるとは何か。
- ★★★ Excellent!!!
凄まじいまでの量の情報が、軽々と、実に読みやすく展開されていきます。
そこに描かれている物事は、一言で語ることはできません。
これは日記形式のエッセイではなく、著者様の人生をありのままに描いた、長期間にわたる人生記録です。
その点で、文章というものが、実体験を語る上でいかに有用な手段であるかを思い知らされます。
読みやすいのに重いという、一見矛盾したように見えるのが、読了して思うことの一つでもあります。
この作品は、何らかの評論の対象としてではなく、より真摯に、心に余裕をもって臨むべき文学であると思います。何故なら、上述の通り『人生のありのまま』が描かれているからです。
残念ながら、僕程度の文章力・語彙力・人生経験では、この文学に関して深く述べることはできません。
しかし、多くの方にお薦めすることはできます。
こういう人生、人の在り方、生々しさも在り得るのだということを知ることができただけでも、(妙な言い回しですが)有難いものと思っています。
こうした文学経験のご縁というものは、やはり大切にしていきたいと思う今日この頃です。