あらすじを説明するしようにも、全てがネタバレになりそうなので……
乱暴に説明してしまうと、『異世界転生・転移モノ』
しかし、今昨今に溢れる『異世界転生・転移モノ』とは一線を画します。違います。もう別物です。
他の人も絶賛してますが、まずそのリアリティが凄い。ファンタジーですが、何て言うのか……『生』かな。ナマ。うん、適当ではないかも。難しいな、この感覚を伝えるの。最近のファンタジーが深夜アニメなら、これはハリウッドで数百億の金がかかられた実写ファンタジー、って感じです。
アラフォーで息子がいて、仕事にも重責が伴う女性が主人公です。
異世界に来た彼女は、沢山の『選択』に迫られます。
しかし、それは異世界だから、という事ではない。彼女は普段から常に沢山の『選択』に迫られている。それと同じように、重く間違いは許されない選択を、彼女はし続けます。
どうか。
彼女の『選択の結果』の結果を、見届けて欲しい。
大人向けですが、学生たちにも読んで欲しい作品です。
是非!!
ようこそ、地球で一番面白いファンタジー小説の入口へ。
えっ、チート能力で無双して、ハーレム展開で女の子に囲まれて、きゃっきゃうふふ?
はあぁ。これだから、近頃の若い人は……。
良いですか? 弱い者いじめがしたいのであれば、コンピューターロールプレイングゲームで、レベルカンストして、最強装備で、好きなだけ魔王をいじめて下さい。
ハーレム主人公に自分を重ねて、夢見心地になるのも結構ですが、あなた自身は、ほんのこれっぽっちもモテるようになっていませんわよ?
そんなゆる〜い物語に慣れ親しんだあなたたちに、本当の小説の面白さを教えて差し上げますわ。お覚悟!
この小説の作者、Han Lu様は、文章力、特に卓越した描写能力に加えて、スピーディーに展開される物語の構成力、随所に巧妙に鏤《ちりば》められた伏線、個性に溢れた魅力的なキャラクターたち。
と、どれを取っても一級品の、非の打ち所のない方です。安心して作品世界に没頭してゆけますわよ。
そのまま普通に読んでいっても楽しめるのですが、更に深い楽しみ方を提案させて頂きます。
この物語では、比較的早い段階で、主人公のエレ様にある問い掛けがなされます。
それは解決困難な深い問題で、主人公はそれについて、ずっと考え続けます。
それで、あなた様にも考えて頂きたいのです。僭越ながら、私も随所に意見を表明しておりますし、先人たちのコメントも、あなた様の考えを手助けしてくれるはずです。
フランシス・ベーコンの言葉です☆
『読書は論争のためではなく、そのまま信じ込むためでもなく、講演の話題探しでもない。それは、熟考のためのものなのだ』
「へえー、あの『叫ぶ教皇』の作者がねえ?」
って、違いますわ!そちらのフランシス・ベーコンさんではありません。
もう1人、法律学者のフランシス・ベーコンさんがいるのですわ☆
ワイバーンや巨大な竜、騎士や魔法使い。手に汗握る激しい戦闘シーンに、束の間の休息、異世界での日常生活。40代中間管理職シングルマザーの精神に18歳少女の身体。
きっと読書様は、存分に作品世界を堪能されるはずです。
そして最後、主人公エレ様が選んだ答えとは?
読み終えたあと、きっと読書様は、異世界無双ハーレムモテモテ物語とは違った、小説の面白さを見い出していることでしょう。
素晴らしい物語でした。100年先まで残したい物語です……、いえ、それにはエピソードが足りません。加筆して頂く必要がありますでしょうか?
そうですわね……。 たとえば、若き日のレーンさんの物語とか。
気長にお待ちしておりますわね♡
この物語がもっともっと数多くの方に支持される日が来ますように☆
きっとそれが、真の意味での
『ウェブ小説の夜明け』♪
夜明け前が最も暗いと申しますわ。近い将来、陽の光が、この作品を、作者様を明るく照らし出しますように☆
Han Luさま♡ お疲れさまでした♪
整えられて読みやすい描写力にまず目を奪われます。
ここまですっと読めるのにしっかりと情景を思い浮かべることが出来るなんて。
生活や戦闘といったあらゆるシーンでその力が発揮されていて、一気に物語の世界へと引き込まれてしまいます。
事が始まるのは少々あととなりますが、異世界に生きる人々に召喚された主人公が関わっていくようになってからが本番。
状況は厳しい面もあったのに、そこに至った人たちや関わった人たちの想いを蔑ろにせず向き合っていくエレの姿勢と覚悟をどうか見て欲しい。
異世界やその先に居る人々への距離の取り方というか描き方が徹底していて、主人公に寄り添いながらもフラットに彼らを見て行くことができる。
召喚されたものとして、主人公がやらなければならないことは大きく重いのですが、真剣にそれを捉え「この世界において何が正解か」を探すという方向を、読者も一員となって探して欲しいという距離の取り方なのかもしれない。
それが、共に歩んでいて心地よさを感じさせてくれる作品で、エレがどういう結論に辿り着くのか見守りたくなってしまう静かでいて力強い作品です。
おすすめです!!
42歳バツイチ子持ちの女性課長さんが転移、そこを真正面から描いた物語です。
思考も手腕も設定を裏切らず、主人公には年齢相応の魅力があふれています。
では、大人向けの古臭いファンタジーかと言うと、そんなことはありません。
軽やかな語り口は読みやすく、激しい戦闘もあれば、人と人との駆け引きもたっぷり、転移ファンタジーの面白さはバッチリです。
表題の長弓はもちろん、剣と魔法、ワイバーンに騎士にと、王道ファンタジーの定番はキッチリと押さえられ、それぞれに見せ場が用意されている良心設計。
さらに、骨太のテーマが作品を貫き、最後の一話まで読者にも「問い」続けます。
答えを求めて異世界を飛び回る、ハイファンタジーの醍醐味を味わえました。
二転三転するストーリーを楽しみたい方、そして大人の魅力を求めている方、ぜひ一度、目を通してみてください!
ファンタジーがお好きな方であれば、問答無用でお勧めです!
というかぜひ、一人でも多くの方に読んでほしい。
重厚にして独特の世界観、ファンタジーを通して投げかけられる深いテーマ性、そしてキャラクターたちの濃厚なドラマ。
とこう書くと、敷居が高く感じるかもしれませんが、文章は読みやすく、描写はスッキリとしていながらも臨場感たっぷり、戦闘シーンのキレのある迫力、などなど本を読む、活字を追いかける、ストーリーにハラハラする、そんな魅力がたっぷりと詰まっています。
主人公はバツイチ子持ちの中間管理職の女性、彼女が少女の体に転生し、世界に真の平和をもたらす戦いに巻き込まれていきます。
彼女の周りを固める魅力的な登場人物たち。彼らとともに意外性に満ちたストーリーが展開していきます。
その中で現れてくる平和実現のためのテーマがまたなんとも興味深く、主人公が導き出す答え、世界が導き出す答えに興味がつのります。
またそれはこの世界そのものの成り立ちとも密接に関係しており、この物語がとても緻密に構成されていたことに気づきます。
とにかく『物語』として完成度の高い、本当に素晴らしい作品です。
ぜひ読んでみてください。
投稿されたものにせよ、書籍として発売されているものにせよ、読み終えた時に「あー、やっと終わった」と思うものと「終わってしまった」と思うものがあります。
長弓のエレは、間違いなく後者。
昨今のお手軽ファンタジーも、それはそれで魅力があるのですが、やはりこういう本格的なファンタジーは「読み手は選ぶかもしれないけど、刺さる人にはグサッと刺さる」わけです(笑)。
本作の魅力は多岐にわたるのですが、私はテンポの良さに惚れ惚れしてしまいました。特に後半の展開は「一日一話」と決めてた私のルールが崩壊してしまったほど(笑)。
サブストーリーを絡めたり、饒舌に地の文を書いていけば、もっと「水増し」することも出来たはずですが、それをせず、目まぐるしく変わっていく展開には、きっとあなたも夢中になってしまうはず。
主人公が無双しちゃうようなこともなく、ご都合主義での展開もなく、でもちょっとクスっとしちゃう話もあったり。
まさに「大人になったら読みたい小説」です。
大人でよかったわー(笑)。
プロローグから鳥肌なのですよ。なんだこの世界観は? って。このおとぎ話な感じで物語が進むのかと思いきや、本筋は人間社会が舞台なのです。
魔法や竜が登場しても戦う相手は怪物ではなく人間。国家間の取引があり謀略があり協定があり戦争があり裏切りがある。そりゃあ、海千山千のバツイチ子持ちキャリアアラフォー女子でなければ主役は張れません! この女主人公がまた聡明なだけでなく愛嬌があって滅茶苦茶やっちゃうところもあり、ほんと良い主人公だなーと思います。主人公をとりまくのも魅力的なキャラクターばかりでストレスなく物語に浸れます。
中盤から終盤にかけてはハラハラドキドキな展開の連続で本当に面白い。「世界から戦争はなくなるのか」という壮大なテーマも興味深く、再びおとぎ話に戻ったエピローグでは、自分だったらどれを選ぶだろうって考えつつ大泣きしながら読み終えました。
とてもよくできたお話です。大人も、大人になりかけの人も是非読んでください。