原初のタイラント

人間の国から追放された吸血鬼の貴族、ヴィオラは人間の住む大陸の最西端の塵の荒野にて竜に襲われ死にかけていたところを黒髪黒目に鈍色の外套を纏う少年、レックスによって助けられる。なんだかんだで旅をする二人は道中襲いかかるハンターや人間の策謀、神の使徒による人間以外の種族の国への侵略に巻き込まれる。神々が与した人間と魔王と呼ばれる存在が率いる勢力によって世界を２つに分ける戦争が行われようとしていた。そんな中レックスは宣言する。
「ここまで荒んでしまった世界ならば是非もない。再びオレがこの世を蹂躙し支配しよう」
これは神も魔王も殺す原初の暴君の世界征服の物語。