有名なキャラクターを彷彿とさせる人物達が登場しますが、主人公はそれとは関係ない、たまたま通りかかった男。その発想が既に面白いですね。語り口調も独特で、少しレトロちっくな雰囲気があってとても好み。空き地にあるピンクの扉。それをめぐって繰り広げられる少年たちの会話はコメディなのかなんなのか、フフフと読み進める一方で、少年の頑なともいえる行動になにかしら感じるものがありました。作中でも男が語っていますが、一人の人間の大切な瞬間ってものを感じて、なんだかほっこりしました。
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