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毎晩、数ヶ月前に別れた彼女のことを思い出す。
何がいけなかったんだろう、彼女の娘は元気でいるのだろうか。幸せになってくれるだろうか。
そんなことを考えていると、いつしか自分は何をやっているんだという気になってきて。
深夜にカップスープを飲みながら、彼女とも眠れない夜はコンビニで買った安いインスタントのカップスープを飲んでいたことを思い出す。
幸せだった。
本当に幸せだった。
これから先を、あなたと歩けたらどれだけ良かっただろうと思うほどに幸せだった。
でも、そんな思い出をなぞってもひどく虚しいだけで。
久しぶりに会ったあなたの前でもついつい強がってしまうんです。
こんな夜に一人つぶやいているから、あなたがそばに居てくれたらと思うのは僕の我儘なのでしょう。
それでも、これだけは言わせてください。
僕はあなたのおかげで前に進むことができたのです。
僕はあなたのおかげで明日が楽しみになったんです。
僕はあなたのおかげで自分を信じることができたのです。
だから「あの子を産まなければ良かった」と嘆き涙を流すあなたに寄り添ってあげたかった。
どうか、幸せに。
偏見の投棄場 西木 草成 @nisikisousei
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