比類なき美貌を持つ孤独な兄エルゼイアル。弱く愚かで純真な妹ダーシア。二人が出会って運命が動き出す。全ての歪みが、二人の禁忌の愛を巻き込んで引き裂いて憎悪に彩られていく。凄まじい程の愛憎に目が離せない。至る道筋の何か一つでも違っていれば……いや、やはり必然だったのか。只々、歪で残酷な美しくも悲しい背徳の愛に心が抉られる。
以前ムーンの方で掲載されてましたよね(>_<)?その時に読んでいたのですが退会されてしまって読む事が出来なかったのですが、漸く辿り着けました。もう一度この物語を読む事が出来て良かったです。
ゆっくりと読み進めておりましたが、気が付けば飲み込まれ、怒涛の展開に翻弄されて一気に読み終えてしまいました。物語の主軸となるのは、兄・エルゼイアルと妹・ダーシアの禁忌の愛。罪深い愛欲に溺れ、…続きを読む
ルオーゼ王国・第三代国王グィドバールには、世嗣ぎの王子エルゼイアルの他に、双子の庶子がいた。母タリーヒ譲りの美しい黒髪をもつ王女ダーシアは、父にも母にも顧みられない孤独な少女だったが、王宮の庭で美し…続きを読む
この上なく美しい物語です。豊富な語彙と繊細な言葉選びで積み上げられた世界観は鬱屈としていて、ロダンの地獄の門をほうふつとさせます。ひとを圧倒させるものがあります。しかしただの雰囲気小説ではないの…続きを読む
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