※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。


※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。




●捕逸(=パスボール)

 キャッチャーが投球を捕り損ねる(後ろに逸らす)ミスの事。英語だと「Passed Ball」になる。



●~砲

 バッターのパワーや野手の強肩などを「~砲」と表現する事がある。「大砲」や「キャノン」といった表現も使われる。



●防御率(ERA/Earned Run Average)

 1試合(=9イニング=27アウト)当たりの自責点(Earned Run)を示す数値の事。小数点第2位まで表示される。小数点第3位は四捨五入。


 失点が少ないほど、この値が小さくなる。つまり、打率などとは違い、数値が小さい方がいい。


「自責点率(平均自責点)」と考えた方が意味が分かりやすいと思う。



●帽子

 野球においては、守備時に帽子を着用している。


 ピッチャー返しが頭に当たると危険という事で、鉄板か何かを入れて防御力を高めたピッチャー用の帽子も開発されたものの、重くて普及していない。


 ヘルメットが使われていなかった時代には、バッターは帽子を被って打席に立っていた。


 メジャーリーグでは、応援しているチームが負けている時、帽子の裏と表を引っくり返す「ラリーキャップ」というのもある。

(「試合を引っくり返して勝ってくれ!」という意味がある)



●棒球(ぼうだま)

 威力がないストレートの事。


「ズガアァァァァッッッッ!」と来るのが威力があるストレート。

「ずがー」と来るのが棒球。


 球速ではなく、バッターが感じる勢い(印象)によって棒球かどうかが決まる。



●暴投(=ワイルドピッチ)

 キャッチャーが捕れない所に投球する事。また、キャッチャーが捕れない所に投げられたボールの事。



●報復行為

 相手チームの選手が危険な行為など(※)をした後、故意に危険な行為をして報復する事。故意ではなくとも報復と見なされ得る。


※「デッドボール」「野手に衝突するようなスライディング」「ホームランを打った後にバットをブン投げる(侮辱と見なされる事がある)」など。


 デッドボールにせよスライディングにせよ、ほとんどは故意ではない。しかし、ぶつけられた相手がキレる事はある。場合によっては乱闘になる。



●頬当て(フェイスガード)

 メジャーリーグでは、ヘルメットに頬当てを付ける選手が多くなっている。耳当てにパーツを付け足す感じ。


 頬当てが流行したキッカケの1つは、ジャンカルロ・スタントン(メジャーリーグを代表するスラッガー)が使い始めた事だと思う。

(顔にデッドボールを受けて複雑骨折し、頬当てを使うようになった)


 メジャーリーガーをマネたのか、プロ野球でも頬当てを使う選手が増えて来た。



●ポーカーフェイス

 無表情の事。その名の通り、ポーカーに由来する言葉。「鉄仮面」とも言う。「鉄面皮」だと全然違う意味になる。


 元々は、ポーカーをする時に「よっしゃ、いいカードが来たぜ!」「やべぇ、手札がやべぇよぉ……」といった事が表情に出ないようにする戦法。


 日本では「目は口程に物を言う」と言うが、海外でも同じ考えはあるようで、ポーカーをする時に面白メガネで目を隠して勝った人が居るとか居ないとか。


 野球で面白メガネは使えないと思うが、ポーカーフェイスで心の内を見せないようにするのは有効とされる。


 特に、焦りや動揺が顔に出るのは避けるべきだと言われる。


 すぐに表情に出るタイプの選手だと狙いが分かりやすくなるが、ポーカーフェイスだと「こいつ、何を考えているのか分からねぇな……。厄介だぜ」と思わせられるかもしれない。



●ボーク(Bk/Balk)

 ピッチャーによる反則行為の1つ。全てのランナーは1つずつ進塁する事になる。


 三塁ランナーはホームインするので、ボークでサヨナラになる「サヨナラボーク」も存在する。


 ボークになる行為は「投球動作に入っていたのに投げなかった」「牽制の仕方が正しくなかった」「プレートを踏んだ状態でボールを落とした」「投球する時にプレートを踏んでいなかった」など。



●ホーム

「ホームベース」「ホームチーム」「ホームグラウンド」などの略。



●ホームイン

 ホームに生還する(=得点する)事。「ホームを踏む」とも言う。


 ホームイン(home+in)は和製英語で、英語では「score(scores・scored)」がよく使われる。


 一塁ランナーがホームインした時(ホームランの場合は除く)は、長い距離を走るので「長駆ホームイン」と言う事がある。



●ホームが遠い

(ランナーは出ているものの)得点が入らない状況の事。



●ホームフィールドアドバンテージ(ホームアドバンテージ)

 ホームで試合を行うアドバンテージの事。野球ではホームチームが後攻になる。また、野球は後攻が有利とされる。


 ホームだと、ホームチームを応援するファンも多い。

(メジャーリーグの場合、ホームチームのファンで埋め尽くされる)


 つまり、ホームフィールドアドバンテージがあると有利。ポストシーズン(=レギュラーシーズンの後の試合)では、レギュラーシーズンでの成績などによって、ホームフィールドアドバンテージが与えられる。



●ホームプレート

 ホームベースの事。球審(ホームプレートの後ろでジャッジする審判)は「(ホーム)プレートアンパイア」とも呼ばれる。



●ホームベース(=本塁)

 塁は4つあり、1つだけ五角形なのが「本塁(=ホームベース)」。これは右打席と左打席の間に置かれている。


 他の3つは四角で、本塁側からグラウンドを見た時に右前方にあるのが「一塁(=ファーストベース)」。正面にあるのが「二塁(=セカンドベース)」で、左前方にあるのが「三塁(=サードベース)」になる。


 ランナーは元々はバッター(代走で出た選手は別)であり、ランナーは「打席→一塁→二塁→三塁→本塁」と進む。3アウトになるまでに本塁まで進めれば点が入る。


 打席に入る時、ホームベースをまたぐ(踏む)のはマナー違反の可能性がある。一塁側から右打席/三塁側から左打席に入る時は、ホームベースをまたぐのではなく、キャッチャーや球審の後ろを通った方がいい。



●(ボールが)ホームベースに乗る

 投球がホームベース上を通過する事。ホームベースに触れていなくても「乗る」と表現する。


 ストライクゾーンはホームベース上にある。投球がストライクゾーンを通過するためには、投球がホームベースに乗らないといけない。



●ホームラン(=本塁打)(HR/Home Run)

 フェアの打球が地面・ベース・フェンスなどに当たり、バッターがアウトにならずに一塁に到達出来るとヒットとなる。また、ホームランもヒットの一種である。


※フェアの打球がフェンスを越えるとホームラン。フェアの打球がフェンスのてっぺんに当たって、グラウンドではなくスタンドの方に落ちれば、それもホームランになる。野手(グラブ)に当たってフェンスを越えた場合、ホームランが記録される事もあればエラーが記録される事もある。


 ただし、バッターが一塁に到達する前に他のランナーがアウトになった場合など、バッターが一塁に進んでもヒットが記録されない事もある。守備側のミスで一塁セーフになった場合にも、ヒットが記録されない事がある。


※地面などに当たる前に捕られたら、その時点でバッターアウト。また、ファウルボールではヒットにならない。


 バッターが何塁まで行ったかでヒットは4種類に分けられる。


・一塁まで行った→シングルヒット(=単打)

・二塁まで行った→ツーベースヒット(=二塁打)

・三塁まで行った→スリーベースヒット(=三塁打)

・本塁まで行った→ホームラン(=本塁打)


 ツーベース以上は「長打」と言う。長打かどうかは、打球の飛距離ではなく、バッターが何塁まで行ったかで決まる。


 シングルヒットの時には「~安」と書く事も多い。「左安」なら「レフトへのヒット」という意味。


 長打は「~二」「~三」「~本」と書く事も多い。「右二」なら「ライトへのツーベース」で、「中本(ナカモトじゃないよ)」なら「センターへのホームラン」という意味。



 ホームランを打っても、ベースを踏み忘れてアピールプレイをされたらホームランじゃなくなってしまう。踏み忘れ注意である。


 ホームランを打つためには、打球の速度と角度が重要になってくる。


 遅い打球より、速い打球の方がホームランになりやすい。打球速度は、速いものでは時速180キロを超える。最速だと195キロとか。


 最もホームランになりやすい打球角度は、25~30度くらい。


 20度を下回ると、かなり低い弾道なので、フェンスを越えるには高さが足りなくなってくる。

(低いフェンスなら超えられるけど)


 40度を上回るようだと、今度は上がりすぎ。前ではなく上に飛ぶような感じになるので、フェンスを越えるだけの飛距離が出にくい。

(狭い球場なら超えられるけど)


 プロの解説者でも「45度が1番飛ぶ」と言う人がいるが、45度はホームランよりも外野フライになりやすい。

(いい感じの角度で飛ぶ打球を見て、実際には30度くらいなのに「今の打球はキレイに斜めに飛んだから斜め45度くらいだな」と認識されたのかも)


 今の時代は、いろんなデータが瞬時に解析され、リアルタイムで閲覧出来る時代になっている。


※ホームランになる限界は50度くらい。ただし、これくらいの角度でホームランになるのは稀。


 メジャーリーグでは、スタットキャスト導入によってホームランの飛距離も分かるようになった。平均飛距離は120メートル強で、スタットキャスト導入後では、最長だと155メートルくらいになる。


 150メートルでも超特大のホームランなのだが、プロ野球で最長とされるホームランは、アレックス・カブレラが打った推定180メートル。とんでもない飛距離である。


 なお、メジャーリーグではミッキー・マントル(スイッチヒッターでは唯一の三冠王)の195メートル(640フィート)弾が最長とされている。150メートル弾が全く相手にならないメチャクチャな飛距離である。



 メジャーリーグでは、メジャー初ホームランを打った選手を「サイレントトリートメント」という方法で祝福する習慣がある。

(必ずやる訳じゃない)


 ホームランを打った選手がベンチに戻って来た時、普通は盛り上がってハイタッチをしたりする。


 しかし、サイレントトリートメントはサイレント状態で選手を迎える。


 ベンチが静かなので、ホームランを打った選手は「あれ? みなさん、どうしたんすか? なんだか静かっすね。僕、ホームラン打ったんすけど。初ホームランだったんすけど……(しょんぼり)」みたいな顔をする事も多い。


 そこから少し放置した後に「お前、やったじゃねーか!」「初ホームランおめでとう!」と騒ぎ始める。


 ホームランを打った時に、英語では「blast」や「shot」などの言葉がよく使われる。



●ホームランアシスト

 打球がグローブなどに当たってバウンドして、フェンスを越えてホームランになる事(ホームランではなくエラーが記録される事もある)。


 ただし、ボールがファールゾーンのフェンスを越えた場合はホームランにはならず、ランナーは二塁に行く。



●ホームランキャッチ

 ホームランになるはずだった打球を野手が捕る事。特に、フェンスがある程度の高さがある所でのキャッチの事。


※メジャーリーグの球場では、フェンスの一部が腰くらいの高さしかない所もある。


 グローブがフェンスを越えていても、ボールをフェンスの向こうに落とさなければアウトになる。落とせばホームラン。


 アメリカには、ホームランボールをキャッチする事で有名なファンもいる。


 アメリカのファンは、素手でも平気でボールを捕りに行く人が多い。打球に慣れている上に、日本人よりも手が大きいからだと思う。



●ホームランダービー(ホームラン競争)

 メジャーリーグでは、オールスターゲーム前日にホームランの数を競うイベントがある。


 その年によって微妙な違いがあるかもしれないが、おおむね、以下のような感じ。


・トーナメント形式で行われ、メジャーリーグ有数のホームランバッターが8人参加する。


・制限時間内であれば何球でも打つ事が出来る。ホームランを打つ事でボーナスタイムを獲得(制限時間回復)する事もある。


・ボールを投げるのは選手である必要はなく、バッターの家族が務める事も多い。

(父親もメジャーリーガーだったという事も多い)


 なお、プロ野球でも似たようなホームランダービーが行われる。


 プロ野球ではオールスター出場選手から選出されるが、メジャーリーグではそのような縛りはない。



●ホームランボール

 主に、以下の3つの意味で使われる。


・ホームランになった打球

「サイン入りのホームランボール」などと言う時は、この意味。


・ホームランになるはずだった打球

「センターがホームランボールをキャッチした」などと言う時は、この意味。


・ホームランになりやすいコースに行った投球

「今の1球はホームランボールでしたね」などと言う時は、この意味。



●ホーマー

 ホームランの事。「1試合3ホーマー」「シーズン40ホーマー」「通算100ホーマー」のように使う。



●~ボーラー

「~ボールを武器とするピッチャー」を「~ボーラー」と呼ぶ事がある。ナックルボーラーやカットボーラーなど。



●ボール(=球)

 野球のボール(硬球)は、表面に牛革が使われている。縫い目の数は108個で、偶然だが、煩悩の数と同じ。


 プロ野球とメジャーリーグでは、使われるボールにも違いがある。ボールが違うため、ツーシームなどはメジャーリーグの方が変化が大きい。同じピッチャーでも、メジャーリーグ時代とプロ野球時代で別の球種のようになる。


 メジャーリーグのボールはツルツルしていて滑りやすく、縫い目も高い。また、ボールごとの質の違いが大きいと言われる。

(プロ野球のボールは品質が一定)


 さらに、大きさや重さも違う。メジャーリーグの方が大きくて重い。


 ボールの大きさ・重さには規定があるのだが、日本では規定の最小・最軽量のボールを使い、アメリカでは最大・最重量のボールを使っている。国際試合では、メジャーリーグのボール(に近いボール)が使われていると思う。


 そのため、メジャーリーグに移籍する選手や国際試合に出場する選手(特にピッチャー)は、メジャーリーグのボールに慣れる必要がある。

(違いをあまり気にしない人もいるらしい)


 ボールの上半分/下半分を「(ボールの)上っ面/下っ面」と言ったりする。上っ面を打つと、ボールが下の方に飛びやすいので、ゴロになりやすい。下っ面を打つと、ボールが上の方に飛びやすいので、フライになりやすい。



●ボール(B/Ball)

「投球がストライクゾーンに触れていない」かつ「バッターがバットを振っていない」時、その投球はボールと判定される。


 ただし、バッターが自分から投球に当たりに行った(デッドボールを狙いに行った)場合などは例外で、ストライクゾーンに触れていなくてバットを振っていなくてもストライクになるケースがある。


 ボール4つでフォアボール(=四球)となり、バッターは一塁に進む。


 なお、「ストライク」は「打ちなさい」という意味。「ボール」は「アンフェアボール」が短縮された言葉で、「フェアなボール(打てるボール)を投げなさい」という意味。


※ストライクゾーンについてはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884219494



●ポール

 通常、野球場には2本のポール(レフトポールとライトポール)が立っている。


 インフライトの打球(=地面に落ちていない打球)がポールの内側を通ればホームラン。外側を通った時はファール。ポールに直撃した時もホームランになる。


 ペトコパーク(サンディエゴ・パドレスの本拠地)にはレフトポールがなく、球場内のビル(球場建設前から存在する)に線が描かれている。この線がポール代わり。



●ボールインプレー(ボールインプレイ)←→ボールデッド

 プレーが行われている(続いている)状態「ボールインプレー」と言う。「インプレー(インプレイ)」とも言う。


 反対に、プレーが中断されている状態(審判がタイムをかけた時やファールボールが捕球されなかった時など)が「ボールデッド」である。



●ボールが走ってる

「ボールに勢いがある」みたいな意味で使われる言葉。


「勢いがある=球速がある」ではない。実際の球速ではなく、バッター(やキャッチャー)が感じる球速が基準になる。



●ボールが止まって見える

 調子がいいバッターや打撃を極めたバッターなどは、ピッチャーが投げたボールが遅く(止まっているように)見える事がある。


「ボールが大きく見える」というパターンもある。



●ボールからストライクになる

 ストライクゾーンはホームベース上の空間に(概念上)存在する五角柱であり、この五角柱に投球が触れるとストライクになる。

(触れなくても、バッターがバットを振ればストライクになる)


※ストライクゾーンについてはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884219494


「ボールからストライクになる」とは「ストライクゾーンに触れないような軌道だったが、そこから曲がってストライクゾーンに触れる軌道になる」という意味。判定はストライク。



●ボール先行

 ストライクよりボールが多い状態の事。バッターが有利なカウント。

(フルカウントの時は、バッターもピッチャーも有利じゃない)



●ボールゾーン

 ストライクゾーンの周囲(上下左右)の空間の事。


※ストライクゾーンについてはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884219494



●ボール球

「ストライクゾーンを通過せずボールになった投球」という意味の「ボール」の事。「球」を意味する「ボール(野球ボール)」と区別するために用いられる。



●ボールデッド→ボールインプレー(ボールインプレイ)



●ホールド(H・HLD/Hold)

 特定の条件を満たした中継ぎピッチャーに記録されるもの。簡単に説明すると「中継ぎピッチャー版セーブ」である。


 セーブは勝ったチームのピッチャーにしか記録されないが、ホールドは負けても記録される。また、複数のピッチャーにホールドが記録される事もある。


 以下の「条件1~3の全て」及び「条件A~Fのいずれか」を満たしたピッチャーにホールドが記録される。


※プロ野球では「リードしている時に登板」でも「同点の時に登板」でもホールドが記録されるが、メジャーリーグでは「リードしている時に登板」しないとダメ。



・条件1:「先発ピッチャー」でも「勝ち投手」でも「負け投手」でも「最後のピッチャー」でもない。


・条件2:降板した後、自分に記録された失点(=自責点)で同点や逆転になっていない。


・条件3:セーブが記録されない。



 以上の「条件1~3の全て」を満たした上で、以下の「条件A~Fのいずれか」を満たすと、その条件を満たしたピッチャーにホールドが記録される。



・条件A:リードが3点の場面で登板し、1イニング(=アウト3つ)以上投げ、リードを保ったまま降板した。


・条件B:リードが2点か1点の場面で登板し、3分の1イニング(=アウト1つ)以上投げ、リードを保ったまま降板した。


・条件C:リードしている場面(点差は関係ない)で登板し、3イニング(=アウト9つ)以上投げ、リードを保ったまま降板した。


・条件D:2者連続ホームランで同点か逆転になる場面(※)で登板し、3分の1イニング以上投げ、リードを保ったまま降板した。


 ※同点のランナーがいる場面orホームランで同点になる場面or2者連続ホームランで同点になる場面


・条件E:同点の場面で登板し、3分の1イニング以上投げ、無失点で降板した。


・条件F:同点の場面で登板し、3分の1イニング以上投げ、登板中にチームが勝ち越したら、そのリードを保ったまま降板した。



●ホールドポイント(HP)

「ホールド」と「救援勝利(※)」の数を合計したもの。例えば、ホールドが30で救援勝利が15なら、ホールドポイントは45になる。


 ※救援投手(=リリーフ投手)に記録される勝利の事


 そのシーズンで最多のホールドポイントを獲得した選手が「最優秀中継ぎ投手」となる。ホールドポイントはプロ野球独自の成績で、メジャーリーグには存在しない。



●ボールの交換

 バットに当たったり地面でバウンドしたボールなどは、球審によって交換される。

(高校野球では、プロほどにはボールを交換しない)


 傷や汚れが付いたボールを使うと、空気抵抗の関係でボールが予想外の動きをする事があり、大ケガや死亡事故に繋がる危険性がある。

(意図的に傷を付けるのも禁止されている)


 少しの汚れであれば、キレイにした後に試合で使う事もある。試合から除外されたボールは、サインボールなどに使われたりする。


 ピッチャーが「このボールは合わないな」とボールの交換を要求する事も多い。



●ボールパーク

 野球場の事。特に、ファンが野球観戦を楽しめるように配慮された野球場の事。


 メジャーリーグで本拠地として使われる球場は30あるが、個性豊かな球場ばかりである。


 日本の球場は左右対称(ほぼ左右対称)がほとんどなので、グラウンドの形はどこも似ている。上から見ると、キレイな扇の形をしている。

(フェンスの高さはさまざま)


 一方、メジャーリーグの球場は左右非対称である事が多い。左右のポールまでの距離が違うだけでなく、フェンスもデコボコ(ギザギザ?)していたりする。

(上から見ると扇とは程遠い形になっている)


 ボールパークを構成する要素は、野球に関するものばかりではない。球場名物となっているグルメもあれば、メリーゴーラウンドや観覧車がある球場もある。マスコットによるパフォーマンスなども要素の1つ。



●ボールボーイ/ガール

 球審にボールを渡したりファールボールなどを回収したりする人の事。バットを回収する事もある。

(メジャーリーグでは、お年寄りが担当する事もたまにある)


 ベンチ付近の他、レフト線・ライト線付近にもいる。近年は性別を問わず使える「ボールパーソン」と言う事も多い。


 レフト線・ライト線付近でファールボールだと勘違いしてフェアボールに触ってしまう事も度々あるが、この場合はプレーが中断され、打者は一塁まで進む。打球次第では、審判の判断でもっと先の塁まで進む事もある。


(意図的に触ったのではなく)打球を避けられずに当たってしまった場合は、プレーは続行される。



●ボール回し

 内野手がやるキャッチボール的なやつ。バッターをアウトにした後などにやってるアレの事。バスケットボールみたいに指先でボールを回転させる事ではない。



●捕球(=キャッチ)

 ボール(投球・打球・送球)を捕る事。基本的にはグローブやミットで捕るが、素手で捕る事もある。グローブなどに当たっただけ(しっかりとは捕れてない)では捕球したと見なされない場合もある。


※帽子などで捕っても正規の捕球にはならない。口や足などで捕っても正規の捕球ではないが、それが地面に落ちる前のボールであれば、手で捕り直せば捕球になる……はず。



●北米四大スポーツ

 以下の4つのスポーツ(のプロリーグ)の事。


・野球/MLB(Major League Baseball)


・アメフト/NFL(National Football League)


・バスケ/NBA(National Basketball Association)


・アイスホッケー/NHL(National Hockey League)


「アメリカ四大スポーツ」という言い方もするが、カナダに本拠地を置くチームもあるので「北米~」の方が相応しいかも。



●(グローブの)ポケット

 グローブの窪みの事。ここにボールが納まるように捕るのが基本。ポケット以外の所で捕球すると、ボールが納まりにくいので落球しやすくなる。



●ポケットキャッチ

 フライの捕り方の1つ。グローブの手の平側を上にして胸やお腹の前で構え、ボールを捕る。捕った後は、ボールを落とさないようにグローブと体で抱え込むようにする事も。



●補殺(=アシスト)(A/Assist)

「アウト(刺殺)が成立した時」あるいは「エラーがなければアウトが成立しただろうと思われる時」に、そのアウトをアシストするプレーをする事。


 基本的には、送球を経てアウトが成立した時に、その送球をした選手に補殺が記録される。

(送球を受けてベースやランナーにタッチした選手に刺殺が記録される)


※「捕殺」と書かれがちだが、アウトを補うものなので「補殺」と言う。



 1つのアウトを取るために関わった選手が増えると、それだけ補殺が記録される選手も増える。


 ただし、アウトを取る時に必ず補殺が記録される訳ではない。三振やフライアウトなどは、そのアウトをアシストした選手がいないので、刺殺のみが記録されて補殺は記録されない。


 内野ゴロを処理するポジションなので、セカンド・サード・ショートは補殺が記録される事が多い。多い年には、1人で500補殺くらいまで行く。


 反対に、フライを捕って終わる事が多い外野手は補殺が少なくなる。通算でも500に届かないくらい。

(メジャーリーグの外野手の補殺記録が450くらい。試合数が少ないという事もあるが、プロ野球記録は200に届いていない)


 しかし、補殺で注目されるのは外野手の方。基本的には肩が強い外野手の補殺が多くなるのだが、肩が強過ぎるとランナーが走らなくなる(走ってもアウトになりそうなので自重する)ため、補殺の機会も減る事がある。



・例1:ショートゴロ→ファーストに送球でバッターアウト

・記録:刺殺はファーストに記録され、ショートに補殺が記録される。


・例2:一塁ランナーが盗塁を試みる→キャッチャーが二塁に送球→セカンドがタッチでランナーアウト

・記録:刺殺はセカンドに記録され、キャッチャーに補殺が記録される。


・例3:振り逃げ狙いでバッターランナーが走る→キャッチャーが一塁に送球→バッターランナーアウト

・記録:刺殺はファーストに記録され、キャッチャーに補殺が記録される。


※キャッチャーが第3ストライクの投球を捕っていた(普通の三振だった)なら、キャッチャーに刺殺が記録され、補殺は誰にも記録されない。


・例4:レフトにフライ→三塁ランナーがタッチアップ→レフトが送球→ショートが中継に入ってバックホーム→キャッチャーが三塁ランナーにタッチしてアウト

・記録:刺殺はキャッチャーに記録され、レフトとショートに補殺が記録される。この例では、アウト(刺殺)1つに対し補殺は2つになる。


※三塁ランナーが途中で引き返してアウトにならなかったら、レフトに刺殺が記録されて終わり。強肩の外野手の方がアウトを取りやすい(補殺が増えやすい)反面、警戒されてランナーが走らなくなると補殺が減る。


・例5:6-4-3のダブルプレー

・記録:一塁ランナーをアウトにしたセカンドには刺殺が、この刺殺をアシストしたショートには補殺が記録される。バッターランナーをアウトにしたファーストには刺殺が、この刺殺をアシストしたセカンドには補殺が記録される。

(このダブルプレーでは、セカンドは刺殺と補殺の両方が記録される)


・例6:6-6-3のダブルプレー(ショートが自分で二塁を踏む)

・記録:一塁ランナーをアウトにしたのはショートに刺殺が記録される。この刺殺をアシストした選手はいないので、このアウトに関しては補殺が記録されない。バッターランナーをアウトにしたファーストには刺殺が、この刺殺をアシストしたショートには補殺が記録される。

(このダブルプレーでは、アウト(刺殺)2つに対し補殺は1つのみ。ショートは刺殺と補殺の両方が記録される)



●星

 勝利を「勝ち星」や「白星」、負けを「負け星」や「黒星」と表現する。「星を五分に戻す」なら「白星と黒星(勝ちと負け)が同じになる」という意味。


 白星/黒星は、記号では「○/●」を使う。「☆/★」は使わないと思う。


 おそらくは相撲に由来するもので、遅くとも江戸時代には相撲で「○/●」が勝敗を表すのに使われていたらしい。

(「○/●」という書き方が先にあって、それを「白星/黒星」と言うようになった……のかも。逆かも)


 相撲で勝敗の結果を表す表(こんな感じのやつ→ ○○○●○●)を「星取表」と言うが、それに倣ってか、野球でも星取表という言い方をする事がある。



 なお、平幕力士(=三役未満(前頭)の力士)が横綱に勝つ事を「金星(きんぼし)」と言う。大関などが横綱に勝っても金星ではなく白星。前頭の中でも上位ではない力士(下位すぎると基本的に横綱と当たらない)が横綱に勝つと「大金星(だいきんぼし)」と言われる。



●ポジショニング

 守備の際の野手の立ち位置の事。また、立ち位置を変える事。


「誰がバッターか」「何アウトか」「何塁にランナーがいるか」などの状況から、野手は立ち位置を変える事がある。


 例えばセカンドであれば、一塁寄りに立ったり二塁寄りに立ったりする。前進や後退もあり得る。


 ポジショニングは、野手個人の判断で行う場合もあるが、コーチや監督からの指示が出る場合もある。



●ポジション

 野球には9つのポジションがある(指名打者を入れると10になるが、指名打者は守備には就かない)。ポジションは、カタカナ・漢字・アルファベット・数字(守備番号)などで表される。


・ピッチャー/投手(投)/P/1

 マウンドでピッチングをする。


・キャッチャー/捕手(捕)/C/2

 ホームベースの後ろで投球を捕る。


・ファースト/一塁手(一)/1B/3 ※B=Baseman

 主に一塁の近くで守備をする。内野手。


・セカンド/二塁手(二)/2B/4

 主に一塁と二塁の間で守備をする。内野手。


・サード/三塁手(三)/3B/5

 主に三塁の近くで守備をする。内野手。


・ショート/遊撃手(遊)/SS/6 ※SS=ShortStop

 主に二塁と三塁の間で守備をする。内野手。


・レフト/左翼手(左)/LF/7 ※F=Fielder

 主に外野の左側で守備をする。外野手。


・センター/中堅手(中)/CF/8

 主に外野の真ん中で守備をする。外野手。


・ライト/右翼手(右)/RF/9

 主に外野の右側で守備をする。外野手。


 この9つのポジションの内、ピッチャーとキャッチャーは明確に守備位置を定められている。


 投球出来るのはピッチャーだけであり、投球を捕れるのはキャッチャーだけ。ピッチャーが投球する際は、ピッチャーズプレートの上にいなくてはならない。キャッチャーは、ホームベースの後ろで投球を捕る事になる。

(投球後であれば、ピッチャーもキャッチャーも自由に移動出来る)


 内野手と外野手の計7人は、フェアゾーン内であれば、任意の場所に立つ事が出来る。7人で内野を守るのも、7人で外野を守るのも、7人を1か所に集めてしまうのもアリ。

(実際に、内野5人シフトや外野4人シフトなら(稀にではあるが)行われている)


※各ポジションの適性については「守備関係のあれこれ」で解説。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383


 球場によっては、スコアボードに各選手のポジションを表記する際に、数字(1~9)を用いる事がある。

(名前の上とか下とか横とかに書かれる)


 高校野球などでは、レギュラー選手が各ポジションの番号を付ける。そのため、高校野球では1がエースナンバー。


「4ー6ー3(よんろくさん)のダブルプレー」は「セカンド→ショート→ファーストとボールが渡ったダブルプレー」という意味。


「5ー4ー3」なら「サード→セカンド→ファースト」のダブルプレー。



●捕手(キャッチャー)(C/Catcher)

 投球を捕る選手。詳しくはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383


 投球を捕れるのはキャッチャーとして出場している選手のみ。本職がキャッチャーだろうと、キャッチャー以外のポジションで出ている選手は投球を捕れない。



●捕手席

 キャッチャー用のスペースで、ホームベースの後ろにある。この呼び名はあまり使われず、日本では「キャッチャーボックス」と言う事が多い。


 本来は「キャッチャースボックス(キャッチャーズボックス)」と言うべきなのだが、カタカナ語になる時に「’s」は省略されがち。

( 「Valentine’s Day」が「バレンタインデー」になるようなもの)


 キャッチャーボックスはファールゾーン内にある。他のポジションとは違い、キャッチャーだけはプレイ開始時にファールゾーンにいる。


 ピッチャーが投球する際は、キャッチャーはキャッチャーボックス内にいないとダメ。片足入っていれば大丈夫。

(投球後にはボックスから移動出来る)


 ただし、敬遠でキャッチャーが立つ時は、キャッチャーの両足がキャッチャーボックス内に置かれている必要がある。

(実際には、プロ野球などでは守られていなかった。今は申告敬遠があるので、キャッチャーが敬遠で立つ機会はほとんど無い)


 ピッチャーの手からボールが離れたら、キャッチャーボックスを出てもいい。その前に出ると、いわゆる「キャッチャーボーク」になる。


※ボークになると、全てのランナーが1つずつ進塁。



●保守的な捕手

 ダジャレ。保守じゃなくリベラルな捕手もいるかも。



●ポスティング(ポスティングシステム)

 プロ野球選手がメジャーリーガーになる方法の1つ。日本語だと「入札制度」などと言う。


 ほとんどの場合、FA(フリーエージェント)の権利を持たない選手がポスティングでメジャーリーグに移籍する。FA権を持っていれば、FAで移籍する事が多い。


※プロ野球の場合、1軍に9年いると、海外にも移籍出来る「海外FA権」を得る。


※「フリーエージェント(FA)」については、下記URLのエピソードで解説。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198671



 ポスティングの大まかな流れは、以下の通り。ただし、年によってルールは異なるので、現在のルールと異なる場合がある。


(1)選手が球団に「メジャーリーグに挑戦したいんです!」的な事を言う。


(2)球団が「じゃあ、ポスティングにかけてみるか」と承認したら、その旨がMLBに通知される。

※球団が「メジャー? ダメダメ」と言えば、そこで終わり。


(3)獲得を希望する球団と選手とが交渉する。


(4)契約が決まると、選手が元々所属していた球団に譲渡金が支払われる。譲渡金の額は契約金次第。



 かつてのポスティングは以下のような流れだった。


(1)選手が球団に「メジャーリーグに挑戦したいんです!」的な事を言う。


(2)球団が「じゃあ、ポスティングにかけてみるか」と承認したら譲渡金を設定し、その旨がMLBに通知される。

※球団が「メジャー? ダメダメ」と言えば、そこで終わり。


(3)「この譲渡金を支払う! その選手が欲しいんだ!」と言ったメジャーリーグの球団全てと選手とが交渉する。


(4)契約が決まると、選手が元々所属していた球団に譲渡金が支払われる。



 以前のルールの方が「ポスティング(入札)」という感じはある。お金で交渉権を買ったチームが選手と交渉するような形だった。


 現在のルールでは入札らしい入札はなく、選手が(ある程度は)球団を選べるようになった。


 しかし、ポスティングでの移籍は球団がOKを出さないと始まらず、ポスティングに寛容な球団と認めていない球団とが存在するのが問題。


 ポスティングは大事な戦力を手放す事になるので、球団としては認めたくないのが本音だろうが、それでも「選手の夢を応援する」という事で容認している。



●ポストシーズン(プレーオフ)

 レギュラーシーズンの後のシーズンの事。ポストシーズンこそが本番。長いレギュラーシーズンは、ポストシーズン進出権を賭けた争いである。


「日本とアメリカのポストシーズン(プレーオフ)について」でも解説。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884247677



●ポストシーズン男

 ポストシーズンに強い選手の事。不思議なもので、レギュラーシーズン中は大活躍だった選手でもポストシーズンが苦手だったり、レギュラーシーズン中は控えだった選手がポストシーズンに入ると大暴れしたりする。


 秋の気候が関係するのかメンタルの問題なのか、ポストシーズンに弱い人は何回出ても弱いままだったりするので、ポストシーズンに強い/弱いは(ある程度は)生まれ持ったものなんだと思う。



●ボックススコア

 出場した選手個人やチームの打撃成績・投球成績をまとめたもの。例えば、打撃成績では打数やヒット数など。投球成績では投球イニング数や失点数など。



●没収試合(=フォーフィッテッドゲーム)(forfeited game)

 どちらかのチームが試合を放棄するような行いをした(試合を続けるための行いをしなかった)時、そのチームが0対9で負けたものとする試合の事。



●ホットコーナー

 サード(三塁手)の事。右バッターの強烈な打球が来やすいポジション。



●ホットゾーン

 バッターが得意としているゾーンの事。目安は3割。


 例えば、インコース高めのボールに限定した打率が3割を越えるバッターにとっては、インコース高めはホットゾーンになる。



●ホップ

 投球が浮き上がる(ように見える)事を「ホップする」と言う。



●ポップフライ

 打球に角度が付き過ぎ、前ではなく上に飛ぶので飛距離が出ないフライの事。日本語では「小飛球」と言う。



●ボテボテの当たり

 勢いがないゴロ性の打球の事。ボテボテッと転がる。


 打球速度がないので、野手まで到達するのが遅い。それが功を奏して内野安打になる事もある。



●ポテンヒット(=テキサスヒット)

 内野手と外野手の間にポテンと落ちるフライ性のヒットの事。内野フライよりは大きいが外野フライまでは行かないため、内野と外野の間の中途半端な所に落ちる。


 打たれたピッチャーからすると、フライを打たせて打ち取っているのに、それが落ちてヒットになる感じ。


 打ったバッターは「ポテンヒットだろうが何だろうが、ヒットはヒットだぜ」ぐらいの感じ。


「あそこに打てばヒットになるのは分かっていましたから、狙って打ちました」と意図的にポテンヒットを打てる選手は少ないと思う。


 基本的には、たまたま野手がいない所に落ちた偶然のヒット。よく「ラッキーなヒット」と表現される。

(守備側にとっては「アンラッキーなヒット」になる)



 ポテンと落ちるから「ポテンヒット」と言うのだが、もしも「ポトリと落ちるから『ポトリヒット』だな!」と命名されていたら「ポトリヒット」だったかも。


「テキサスヒット」は英語風の呼び方だが、あくまでも「英語風」である。


 英語では「Texas Leaguer」あるいは「Texas League single」という言い方をする。

※「single」は「シングルヒット(=単打)」の事


 この呼び名は、テキサスリーグ(マイナーリーグの1つ)出身のメジャーリーガーに由来すると言われる。


 その選手がポテンヒットをよく打っていたので「テキサスリーガー風(テキサスリーグ風)のヒット」みたいな意味で「Texas Leaguer」「Texas League single」という言い方をする。



 他には「dying quail」とも言う。ポトリと落ちる打球を落下するウズラに例えた言い方。



●ボブルヘッド人形(首振り人形)

 頭部をブルブル揺らす人形の事。メジャーリーグではお馴染み。日本人選手のボブルヘッド人形もあるが、あまり似ていない物が多いかも。


 観客にボブルヘッド人形を配る試合もある。多分、人気選手のボブルヘッド人形が配られる日は観客が増える。


 マーリンズパーク(マイアミ・マーリンズの本拠地)には「ボブルヘッドミュージアム」なるものがあり、何体ものボブルヘッド人形が飾ってある。

(みんな頭をブルブルしてるので、ちょっと不気味かも……)



●本

「本塁(ホームベース)」や「本塁打(ホームラン)」の略。「本5」なら「ホームラン5(5本塁打)」の事。



●~本

 ヒットやホームランを数える単位。


「3割30本」なら「打率3割でホームラン30本」という意味……のはず。ヒット30本という可能性もあるけど。


 なお、3割30本30盗塁を達成するとトリプルスリーになる。


「通算2000本」なら「通算でヒット2000本」という意味。さすがにホームラン2000本は……。


※世界記録で868本



●本格派

「球速」「コントロール」「変化球」の全てが高いレベルにあるピッチャーの事。先発ピッチャーの場合は「スタミナ」を含める事がある。

(そもそも、スタミナに不安があるピッチャーは先発しないのが普通)


「本格派=ピッチャーらしいピッチャー」と言ってもいいかもしれない。



●凡打

 安打の逆。アウトになった打撃(内野ゴロとか外野フライとか)の事。三振(バットに当たっていない)は凡打から除外する事もある。


 バントや犠牲フライは「犠打」と言う。「凡打」とは区別される。



●凡退

 凡打(三振含む)を打ってベンチに退く事。「ランナーが出ずに凡退3つで3アウトになる事」を「三者凡退」と言う。



●本塁→ホームベース



●本塁打→ホームラン

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