おまけ

設定集

 別の小説投稿サイトになりますが、某コンテストで「ゲーム部門」というものがあります。

 そこで審査のために「設定集」というものが必要になるため、新たに書き起こしました。

 こちらに転載しておきます。


 ◇ ◇ ◇


 ネタバレ注意!!



* 大まかなストーリー


 クーデターで城を追われた王女とその護衛騎士見習いを主人公が助け、亡命のために旅をする。

 中盤で折り返しとなり、王女の再起のために王都へ向かって旅をする。

 その間、様々な魔法使い(貴族)と出会い、多くの場合敵対する。

 魔法を使えない主人公が、支配層である魔法使いの貴族を相手に汎用の銃器で戦いを挑む。



* 世界観



 魔法のあるスチームパンク的な世界だが、レシプロ機関や電動機もある。ディーゼルは研究中。

 科学技術の水準は現実の地球で言う二十世紀初頭なみ(一部地域を除く)。

 剣と魔法の西洋風ファンタジー世界に地球人が呼び出され、現代知識で様々な改革を成し遂げた世界。


 よくある異世界ものの未来で、主人公は現地の一般人(そのため、小説家になろうの異世界ガイドラインに触れないと判断しています)。

 魔法使いが貴族として国を支配しており、平民は魔法を使えない。

 また、かつては魔法使いのみが使えるマジックアイテムにより、貴族だけが文明的な生活をしていた。


 第一次世界大戦に似た経過を辿り、国家総力戦が展開される。

 前線では塹壕が構築され、膠着状態が続いている。

 おもな舞台はエイプル王国という小国。

 都市、森林、廃坑、田園地帯、荒野の開拓地、温泉街など、バラエティに富んだ地勢。

 塹壕の構築された草一本無い前線もある。

 近代兵器が発達しているため、魔法は分が悪い。

 小銃が二百~三百メートル先を攻撃できるのに対し、魔法はせいぜい百メートル。


 魔法は発射後に誘導が可能で、手ぶらで使える。魔力の続く限り使えるが、疲労により威力、精度が落ちる。

 発動時は手のひらに輝く魔方陣を呼び出し、そこから発射する。

 呪文を唱えたり、気合いを入れる事で精密動作が可能。


 中盤では学園ものの要素もあり、婚約破棄された令嬢が仲間になる。


 物語の後半では飛行機や潜水艦、軽トラックが登場する。


 地対空戦闘、魚雷戦、カーチェイス、空対空戦闘もある。



・火薬を使った武器について


 主人公が主に使うのは、ボルトアクション式の小銃。

 マウザーGew98に酷似したもの。

 各国の歩兵はどの国も同程度の銃を持っている。


 かつては、銃は魔法を使えない平民向けの武器とされてきた。

 雨の日は使えず、連射も効かない先込め式が主流で魔法使いには対抗できなかった。

 しかし、ジョージ(三十年前に地球から召喚され、様々な活躍をして王様になった人)により後装式、および連射可能な機関銃が発明される。


 作中に登場するのは水冷式の重機関銃。

 日露戦争や第一次世界大戦で使われたような水準のもの。

 作中で主人公(ビンセント一等兵)が使う描写があるのは、12.7mmのブローニングM1に酷似したもの。

 水冷式のため、冷却水の確保が課題。


 拳銃弾を使った最新型のサブマシンガンも出てくるが、威力、射程、命中精度は劣る。


 手榴弾は持ち手が付いたドイツ式と、パイナップル型が混在している。


 小銃擲弾(ライフルグレネード)を使うこともある。 



 かつて、火薬の原料は便所の土だったため、現在でも貴族は火薬を忌諱する傾向が強い。

 作中の時代ではハーバー・ボッシュ法(作中ではジョージ・クリス法と呼ばれる)により、空気中の窒素から工場で大量生産されている。ただし、この事は一般的にはあまり知られていない。


 エイプル王国は徴兵制があり、主人公を含む兵士の大部分はごく普通の一般人。

 二十歳~三十歳の間に二年間の兵役義務がある。

 戦時特例として、年齢制限が撤廃された『義勇兵精度』が創設された。



* 通貨制度・経済


 金貨:十万円相当

 銀貨:千円相当

 銅貨:百円相当

 銭貨:十円相当


 二〇一七年頃の日本の通貨価値に換算した場合の、おおよその目安です。


 エイプル陸軍一等兵(勤続四年)の月収:金貨一・五枚

 大手企業事務員の月収:金貨二枚





* キャラクター



 各キャラの年齢は18歳未満である事を特定できる描写がありません(意図的に避けました)。

 飲酒・喫煙に制限は無い設定ですが、解釈によっては二十歳以上であると読み解くことも可能です。

 主要キャラではサラ王女のみが小学生と明言されていますが、実年齢の記述はありません。




* 主人公



 ブルース・ビンセント(男)

 一人称:俺


 エイプル王国陸軍の兵士で、兵種は歩兵。階級は一等兵。


 体格は標準的で、ごく一般的な青年。


 魔法は一切使えない。


 おもに小銃や手榴弾で戦うが、ライフルグレネード、重機関銃、スコップなど、ほとんどの武器を使用可能。


 ただの平民だが、勇気と誇りを持って強敵に立ち向かっていく。

 基本的には穏やかで真面目な性格。貴族相手には腰が低い。

 百合もののエロ本が好き。

 ちんこ未使用(作中の表現で、童貞のこと)。



* 仲間



 カーター・ボールドウィン(男)

 一人称:オレ、オレ様

 二つ名(自称):無敵のカーター・ボールドウィン


 エイプル王国陸軍の輜重兵(輸送部隊の兵隊)だが、貴族の血を引いているため魔法が使える。


 強力な防御魔法を使う。

 応用として対象に肉薄して使うことで、衝撃波で弾き飛ばしたりできる。

 連続して使えるのは二度まで。以降はしばらくインターバルが必要。


 武器は対戦車ライフル(に似た対魔ライフル)。敵の防御魔法を貫けるが、反動が強く、大きく重いため、かなりの力が必要。また、連射も効かない。


 筋肉質で大柄。ボディビルダーでもある筋トレマニア。

 歯並びがすごく良い。日光や照明を反射してよく光る。


 普段はタンクトップにカーゴパンツといった兵隊の服。

 一張羅はブーメランパンツとワセリン。

 何かと服を脱ごうとする。


 ホモではない。


 サラ・アレクシア・マリア・クリス・アル・エイプル(女)

 一人称:わたし


 エイプル王国の王女。お子様。

 産業革命を成し遂げた地球人の娘。年齢は小学校中学年前後(断定する描写無し)。

 父親似の黒髪と黒い瞳で、同年代の女子と比べても小柄。

 回復魔法で対象の傷を治療できるが、回数制限がある。

 また、王家の血を引いていなければ回復魔法は使えない。

 回復魔法は身体への負担が大きく、一日に使えるのは三度まで。三度目を使うと昏倒する。


 戦闘能力は一切無い。

 並の大人以上に賢く、作戦を立案する。

 父親が下層階級(地球人=流民)のため、平民への差別意識が無い。

 王族ゆえ、貴族も平民も等しく臣下である。




 イザベラ・チェンバレン(女)

 一人称:私


 エイプル王国の貴族で王女を守る近衛騎士見習い。

 火属性魔法と剣の達人。

 中距離~肉薄しての格闘とバランスの取れた能力。

 足が速く、運動神経も高い。

 二十キロのダンベルを二個持ち運べる。


 騎士の制服は若干の防弾効果あり。


 ワガママでプライドが高いが、小心者。

 男性同士の恋愛を描いた書籍を好んで読む。

 その場合、「デュフフ……」と異様な笑いを浮かべる。

 うんこ、ちんこ、といった言葉を躊躇なく使い、トイレに行く時は「おしっこしてくる」と言う。


 成績はあまり良くないが、六角形の各面に番号を振った鉛筆を転がした結果、王立学院を首席卒業(見込み)。

 巨乳でスタイル抜群。バストサイズ九〇。

 髪の色は亜麻色で、瞳は琥珀色。

 



 エクスペンダブル(牡)


 年老いたベテランの軍馬。弾丸が飛び交う戦場でも怯むことはない。

 しかし、年齢ゆえスタミナは少ない。

 頭が良く、騎手の言うことをよく聞くが、気にくわない人間を馬鹿にした態度を取る事もある。

 経験の浅い者を乗せた場合、自分の意思でより最適な行動を取る事がある。

 年齢は十代半ば(馬としては高齢)。

 毛色はまだら。

 変な声で鳴く。



 以上が基本的なパーティーで、連携させることで戦車を含む強力な敵を撃破できる。




* 他、戦える仲間


 中盤以降に登場。



 マーガレット・ウィンターソン(女)

 一人称:わたくし


 エイプル王国の貴族。


 氷属性の魔法が得意で、剣術もイザベラと互角。

 魔法で呼び出した氷をぶつけて攻撃したり、盾にしたりできる。

 高飛車で人の話をあまり聞かないが、比較的常識人。

 腐女子でBL小説を出版した事がある。

 貧乳で髪型が栗色の縦ロール。

 瞳はエメラルド色。


 キャロライン・ロッドフォード(女)

 一人称:僕


 エイプル王国の貴族。

 光属性魔法を使う。

 閃光で目潰ししたり、地下のダンジョンを照らしたりできる。

 応用範囲が広く、レーダーのように敵の位置を探ったり、FCSのように射撃の照準を付けられる。

 男装の麗人で、双子の弟がいる。

 性知識は偏っている。

 短髪で貧乳。体型を誤魔化すため、鞄の中身を全てポケットに収めている。



 ビクター・ヨーク(男)

 一人称:部下の前では俺、プライベートではボク


 エイプル王国の貴族。

 魔法使いとしては弱いが、指揮官として平民の兵士を従えるのは優秀。

 お人形で遊ぶ人。



* その他、平民の兵士


 魔法は一切使えないが、戦闘力は主人公と同等ないしは上回る。

 使い捨ての消耗品として扱われるが、それぞれに人生があり、本作ではそこにスポットを当てている。

 だいたい死ぬ。


* キーパーソン



 栗須穰二(ジョージ・クリス国王)(男)


 故人。サラの父。三十年前、当時の王女に召喚された地球人。

 地球の現代知識を活かし、中世末期~近世レベルの文明を近代レベルまでに引き上げる。

 王女と結ばれ王になるが、隣国の過激派に暗殺されてしまい、戦争が勃発する。



 英雄カトー様と魔人ヤマダ(性別不明)


 エイプル王国の伝説の人物。

 大昔、カトーは世界を滅ぼそうとしたヤマダと相打ちとなり、異世界チキューへと消えたと伝えられている。

 現在では映画や小説、子供の絵本にもなっている。

 詳細は不明だが、昔からの地球との繋がりを示唆している。



* 登場勢力



同盟国

・オルス帝国(盟主)

・エイプル王国


連合国

・ピネプル共和国(盟主)

・クレイシク王国


中立国

・アリクアム共和国


 装備は日露戦争~第一次世界大戦レベル。

 オルス帝国、ピネプル共和国には空軍がある。


・ルクレシオン

 マジックアイテムを持ち寄って往時を懐かしむ貴族および富裕層のサロン。

 入会はステータスとなっており、会費を払えば誰でも入れる。

 首領はニコラス・ケラー総理大臣。



* 地理について



 王女を守りながら街から街へと進むロードムービー。

 行く先々で様々な敵と戦う。

 主な舞台はエイプル王国。



・王都の森


 追跡を避けながら廃坑に隠れ、そこから徹甲弾で戦車を狙撃する。

 戦車はイギリス製マークⅠ戦車に酷似した現地生産品。


 施設

 ・夜会に使われる屋敷

 ・廃坑


・フルメントム


 田園地帯。

 各々の能力を活かし、戦車部隊と戦う。


 施設

 ・小さな商店街、公園

 ・教会

 ・闇市

 ・渡し場

 ・鉄道駅


・サカルマ


 西部劇のような開拓地。

 指名手配の凶悪犯と一騎打ち。


 施設

 ・酒場兼宿

 ・診療所

 ・領主の館


トマトス


 湖畔のレジャー施設。

 仮面を被り、チェーンソーを振り回す怪人と戦う。


 施設

 ・食堂兼売店

 ・コテージ


ボルドック


 炭鉱町の領主の館。

 人形つかいと殴り合う。


 施設

 ・領主の館

 ・民家


カスタネ


 地方都市の温泉街。

 中盤の拠点となる。


 貴族同士の決闘。


 後半では複葉機を相手に地対空戦闘も。


 施設

 ・王立学院の保養所……温浴施設、宿泊施設、食堂、講堂

 ・冒険者ギルド(職業安定所)

 ・猫カフェ

 ・各種飲食店

 ・土産物屋

 ・鉄道駅


ククピタ


 農村。

 脱走した魔法使いの士官が野盗化して暴れている。

 主人公が小銃によるアウトレンジ戦法と、小銃擲弾で戦う。


 施設

 ・村長の家

 ・山賊のアジトになっている洞窟


リーチェ


 塹壕と有刺鉄線に覆われた、草一本無い荒れ果てた最前線。

 プロローグと中盤の機関銃陣地での戦闘。

 ここでは魔法使いは役に立たないが、家柄を傘に平民相手に威張り散らしている。

 そのため、多くの兵士がパワハラにより精神をやられている。

 戦闘よりも塹壕の掘削、補修が主な任務。


 士官には個室(土がむき出しの穴)がある。

 地下は無数のトンネルが掘られ、迷宮と化している。

 司令部は比較的後方のテント。



ブケート


 中間地点。

 地球人の作家がアトリエを構えている。


 施設

 ・宿

 ・アトリエ


ムーサ


 主人公の出身地で、王都からほど近い。

 港がある。


 分隊規模での集団戦闘。

 領主の館から潜水艦の待つ港へ、王女を守りながら移動する。

 機銃を搭載したサイドカーと戦う場面も。


 施設


 ・主人公の家

 ・商店街

 ・バー

 ・地下商店

 ・領主の館

 ・港湾施設


オルス帝国


 作中の舞台エイプル王国の同盟国で、摩天楼が立ち並ぶ超大国。

 潜水艦で敵艦と戦い、海を越えて行く。

 文明も進んでおり、民間人でも冷蔵庫、ラジオといった家電を持っている。

 地方ではインフラが遅れており、自動車が生活用具になっている。


 暴走族と戦う。


 軽トラックに乗ってカーチェイスも。



王都・王城


 最終決戦。

 ラスボスと戦うが、力だけでは決して勝てない。

 みんなの協力が必要だ。


 列車砲や複葉機も登場。


 施設

・王城

・行政官庁街

・王立学院(設定のみ)

・飲食店

・公衆電話

・富裕層向けリゾート施設

・列車砲基地


歴史


注:致命的なネタバレを含む



ストーリーの進行に伴い、少しずつ明らかになっていきます。

全編既読者、および審査関係者のみ閲覧ください。









(時期不明・伝説と化している過去)

 魔人ヤマダ、世界を滅ぼすべく活動するも、英雄カトー様に阻まれる。

 カトー様はヤマダと相打ちとなり、異世界『チキュー』へと消える。


大陸歴八八八年


 エイプル王国のマリア王女、転移魔法(召喚魔法とも。原理は同じ)を実験し、地球から栗須穰二を召喚する。


(時期不明・八八八年から九一四年までの間)


 譲二、ネット接続可能なPCとSNSを利用し、地球に不満を持つ者で近代化に役立ちそうな者を次々と呼び寄せる。

 半導体など現地生産できない物も、この時期に地球から取り寄せている。

 技術流出により、各国も追って近代化していく。


 ボールドウィン侯爵、譲二の国王即位に反対してお家取り潰し、辺境のフルメントムに流される。


 ルクレシオン結成。


八九〇年代末~九〇〇年代初頭


 ブルース、カーター、イザベラ等、主要人物が生まれる。


九〇〇年代末


 サラ王女誕生、難病を負って生まれてきたため、母(マリア)が回復魔法を連打。

 回復魔法は身体への負担が大きく、マリア王妃死去。


九一四年

 ジョージ王(栗須穰二)クレイシク王国の過激派により暗殺。

 大陸戦争勃発。

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日陰の戦士 ーさらば魔法王国ー おこばち妙見 @otr2000

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