幻想粗餐

数多の幻想を喰した腑は大満足。

皿もナイフもフォークもスプーンも、

テーブルも椅子もなにもかもを喰べ尽くし、

メニュー表すら飲み込んだ。

貴方を満たす幻想粗餐はすっからかん。

拍手喝采で御馳走様を。

お客様。

お帰りはあちらでごじゃいます。

嗚呼、

誰も彼もが幸せになっていなくなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

幻想粗餐 彁はるこ @yumika_ka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ