個性豊かなキャラクターたちも魅力ですが、なんと言っても醍醐味はその情景描写と余さず伝える作者オリジナルの造語『未言』。
電子の海を漂う世界の景色を余すことなく伝えるために、『未言の魔女』は言葉たちを産み育みながら軽やかに詠いあげる。
読んでいるうちにあなたも未言の胎動を感じるかもしれません。そんな時は迷わずに産んであげましょう。そしてぜひ使ってあげましょう。
日本には「案ずるより産むが易し」という言葉もありますし。
地に落ちた落葉ではなく宙を舞う落葉を手にしたくて、葉が自分のもとへ降りてくるのをただひたすらに待つように、この小説の更新と新たな未言との出会いを待っています。
創作をメイン題材に据えたVRゲームの中の世界の話で…っていう所からして、既に新しい!ってなって読み始めましたが、メインのユウさんが、素質もあって完全にチート…とはいえ、何の努力も無く…ではなく、ホントに適正。タイプの一致の起こす、アホな位の効率のいい成長してるだけなのですね。
表現も、「未言」という、まだ言葉として確立されてない新しい言葉?に、短歌や詩が織り混ぜられていて、(私は短歌とかは全く詳しく無いのですが)とても素敵で美しい世界観が表現されてるんだなー…と感じました。
登場人物も、皆個性が際立っていて、やり取りの部分がとても楽しい!
動画配信しているって設定から、コメントくれる視聴者とリアルタイムでやり取りのしてるのも面白いです!
色々長々書いてしまいましたが、面白くて美しいもの探してるなら、読んで損はないかと。