第4話
温泉街のパンフレットが現実になる。まびちゃんとニビ君と豪腕な猫は着陸した。お母さんは出発の前にポップコーンを食べた。
宿に小鳥が止まっている。時間も止まっている。切り貼りしたような煙も薄い。ニビ君はゼンマイを一つ落とした。でも、それくらいで壊れるニビ君ではない。
豪腕な猫は煙突の上に寝た。「さあ、お布団を敷きましょう」とまびちゃんは言った。「みんな宇宙人だね」ニビ君は言った。ゼンマイ一個分の汗をかくと気持ちいい。
豪腕な猫 @rajipine
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