人生のシミュレーション

 終わりまで一気に拝読しました。作者と登場人物とが掛け合いで歌い、読者が合いの手をいれるような楽しい物語です。
 まだ生まれていない息子との人生のシミュレーションを通して、ささやかな幸せへの肯定を見事に謳いあげた秀作です。