ハードな世界観と、ライトな感覚を残しながらも下地にあるシリアスなストーリーを楽しませてもらった。
タイトル、そしてエピソードタイトルの妙も感心しきり。
ノーマン――ひとでなし。
ロボットという人の器。
人という魂の器。
ヒトではない、という称されるその器はナニか?
失われない命、軽い存在という証明、それでも受け継がれていく情報の遺伝子。
創られたモノたちの魂は、根源を求め、いつかオリジナルへと至る、それは繰り返される探索の記録。
読後、我々はカタルシスと共に帰還、まさに異世界よりの日帰りを果たすだろう。