概要
女子同士、「歪な」間柄をもった二人の、高校生活最後の青春ストーリー。
高校三年生の冬、大学受験間近で、気晴らしに昼休みに屋上へきた柏木冴(かしわぎさえ)は、同学年だが面識のない椎名真奈美(しいなまなみ)に話しかけられる。二人は出会う。二人は受験に対し積極的な気持ちは持てずにいて、椎名は柏木に昼休みだけでいいから暇つぶしに付き合ってほしいと頼のむ。それをきっかけに、二人の距離関係は変わっていき、椎名が初めて柏木に云った言葉――「じゃあ私の手を取ってみますか」――の意味を、柏木が理解するようになる。受験生ならではの落ち着かなさと、女子同士という「歪な」間柄をもった二人の、高校生活最後の青春ストーリー。
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