アガリアレプト

ヨシュア

第1話 プロローグ

私は、上里千弘。

今から、私の昔話をしよう。


あの人と出会ったのは、確か小学三年生の頃だ。

人って言う表記に語弊があるかな、あの悪魔と言うべきかもしれない。

本当に現実なのか、はたまた私の妄想なのか、当時は分からなかった。

でも、あの悪魔と会った後、私には人の思っていること、考えていることが聞こえてくるようになった。

その聞こえてくる声の大きさは想いの大きさに比例するみたいで、とびっきり大きな物から、聞き取れないような小さなも物まである。

私は幼いながらに、この能力のせいで人間の多彩さと闇に人一倍触れてきて思った。

「悪は倒さなきゃいけないんだ。」ってね。


そして、高校二年生になった私は決意する。

この能力を使って人間の闇を裁いていこうと。


そして、その三日後、私の通う私立鳴沢高校で私にとって最初の事件が起こる。


一応言っておくけど、これはヒーロー物語なんかじゃない。


これは、私が地獄に落とされるまでの物語だ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アガリアレプト ヨシュア @kosei1325

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ