美しき鳥にむける銃口。その時、少年は何を想うか。

剥製用の鳥を撃つ少年イズムの物語。

鳥撃ちの技術を教えた父。剥製用の鳥撃ちを反対する母。剥製を作る職人。剥製を愛おしむ顧客。
そして、イズムの前に現れる、虹色の輝きを放つ鳥〈虹翡翠〉。
誰が正しいか、間違っているかではなく、それぞれに想いのこもった考えがあり、
それらを受け止め、悩み、考え、そして選んでいくイズムの姿に、深く感銘を受けます。

命とは何か。働くとは何か。そして、私たちは何を選んでいくのか。
強く心に残り、深く考えさせられる作品です。

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