創作の本来の意味を忘れてはいけない。

小説を書いていて思う事がある。
「この人のこの表現、素敵だな」
自分もこんな表現がしたい、書きたい、真似たい。と。

言葉とは自分を表現するものでありながら、小説においては作品の中における人物を表現する必要がある。
その時に悩むのは、言葉だ。
自分を表現するなら、自分の言葉でいい。しかし、小説の中に生きる人物の言葉は小説の中に生きる人物の言葉で書かなければならない。すると途端に言葉を書くのが難しくなる。
こんな経験は物書きなら誰もが経験する事だと思う。
そんな中から生み出していく言葉たち。当然苦労があるだろう。
でも、もし、それほどに苦労した言葉を、誰かが使ったとしたら? その言葉はどう感じるだろうか。
本来あるべきではない所に収められる言葉。
言葉が動き出す……

創作をする全ての人に、読んでほしい。
今一度思いかえしてほしい。
言葉の重みを。

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