あとがき

 あがつま ゆいです。


 この度は「メ〇〇〇女の〇料理人録」を最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。




 ある日「異世界食堂」や「異世界居酒屋「のぶ」」といったグルメものを見ているうちに


「中世程度の文明相手なら自作しなくてもインスタント食品を自前の料理だと言い張ることもできるんじゃね?」


 とピンと来まして、そこから自然と「料理人になって自分の店を持つのを夢見るメシマズ女」という主人公像、


「異世界感が出るように獣人(と言ってもケモミミ程度ですが)」という世界観が浮かびました。


 実をいうと原案はコンテスト応募向けに急造したもので当時の最終話(今でいう10話目)は不穏な終わり方になっているんですが


 最終的には平和的な解決になりました。キャラが動いてくれました。




 しかし製造技術は進んでいるとはいえ、異世界人に地球の料理(と言ってもインスタントやレトルト食品だが)が舌に合うかどうかは正直疑問。


 作中ではその辺の問題を全部すっ飛ばして特に問題なく「美味い料理」となってますが。


 実際の例として、江戸時代から続く老舗の和菓子屋には当時のレシピが残ってたりするんですが、それで作ると現代人の舌には合わないものになってしまうんだとか。


 今のインスタント料理も「現代日本人の舌」に合うようにできているのであって多分異世界人の舌には合わないだろうな……。


 まぁそこをリアルに描いても「気持ちよくならない」からスルーしてますが。




 あと美醜の感覚も現代日本に合わせてます。


 カレーライスの甘口を食べるお嬢様が嫁入りのために油物は控えてるって言うけど、


 昔は太っているほど財力がある=美人っていう方程式が成り立ってましたからね。




 ちなみに作中に出てくる料理は持ち帰りのシャケのオニギリ以外はすべてインスタントやレトルト、缶詰あるいは冷凍食品として実際に販売されているものです。


 amazon辺りを探せば出てくるかもしれません。




 次回作はお盆の間に発表出来ると思いますので生暖かい目で見守ってくださいませ。

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メ○○○女の○料理人録 あがつま ゆい @agatuma-yui

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