小説に限らず、創作ってのは楽しんだ者勝ちなんだ、って事を改めて痛感。読み終わったあと、「スカッとする」感じ……アクションB級映画のカタルシス。大好き。小麦粉、『ああ、最後そう使うのか』と、はしゃぐこと請け合いです。
まさにエンターテイメント作品。心に何か残るとか、深いテーマがあるとか、そんなことはどうでもよくて、もっと頭空っぽにして読んでほしい作品です。ヤクザが異世界に小麦粉を運ぶだけの話……これだけ聞くと、「アイデアは面白そうだけど、話は本当に面白いの?」と疑問になるでしょう。大丈夫!コメディチックなノリから引っ張られ、アクションに次ぐアクション!そしてお約束の大団円までノンストップ!安心して楽しめるお話です!
世間様から疎まれる存在でも、異世界を救うために大活躍。ヤクザが異世界に行くなんて、なんと世間は広いものかと驚嘆の思いで一杯です。カーアクションに響き渡る魔法や銃声。独自の世界観が構築されており、興奮は高まっていきます。どこかであるかもしれない意外な任侠譚。白い粉で救うことも、あるものなんですね。
本作はヤクザが異世界へと白い粉を運ぶ物語である。白い粉って?はは――分かってるくせに……。女神に惚れるヤクザ、少女に翻弄されるヤクザ、モンスターに立ち向かうヤクザ、そしてアニキに無茶ぶられるヤクザ。すべての任侠ファンに送る出オチ作。しかとその目に焼き付けろ!
現実世界と異世界が繋がったこの物語。その主人公である未南雲優が、何と小麦粉配達をするのである(※なお本物の小麦粉である。決してヤクではない)。単純な目的であれど、仮にも場所は異世界。盗賊やらモンスターと苦難が待ち受けており、一筋縄ではいかない。果たして未南雲は無事に届けられることが出来るか!?ああ後、リーヤちゃん可愛いですはい。
ヤのつく仕事のこわーいオジサン…に見えるオニーサンが主人公。小麦粉を運ぶって書いてありますね…白い粉ですね、それってつまり…!?さあ、すぐに読んで確かめてみてください。小麦粉っていうのは、その筋の世界では隠語です。果たして今回、運ばれる小麦粉の正体は!?そして、こわーいオニーサンの不思議な異世界冒険譚の行く末は…!?異色の異世界ノベル、美少女と一緒に小麦粉を運ぶ先には…?オススメです!