的確で辛辣な暴言が痛快

一般的に、登場人物が魔法で戦うような作品では、主人公の強さを表現するときに、得てして魔法の設定のたれ流しになっていて、読者としては『ふ~ん』と言うしかないような物が多いですが、

この作品の場合は、『こんなこと言えたら痛快だろうな』と思わせる暴言を主人公が敵に容赦なく連発します。

ただ乱暴なだけではなく芯を食った的確な暴言が非常に痛快であるとともに、ただの設定ではない具体的なセリフによって、主人公の強さが説得力を持って表現されています。

また、主人公の性格的な強さが際立っていて、他の登場人物は漏れ無く振り回されてはいますが、それでも霞んでしまわないだけの個性をそれぞれが持っていて、それもまた魅力です。

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