充分な言語学習シーン、そして他と一線を画したストーリー

言語を学びつつストーリーを進行させるという斬新かつ難しい挑戦をしている作品に思えた。リパライン語を学習しつつ読むこともできるし、仮にそれが面倒くさい等と思う人であってもルビのおかげで比較的苦労せずに読める。ストーリーも、所謂「異世界物」き見られる中世ヨーロッパ的世界観ではなく、どちらかといえば地球で言う現代に近いものになっていて、それもまた読者に新しいと思わせる要因の一つであると思う。更には、単にリパライン語だけでなく、言語学全般の小ネタを盛り込んでいるのも素晴らしいと思う。

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