第15話 最終話 ニンゲン
『犯人の乗った戦車は、一般道から首都圏中央連絡自動車道に飛び移り、東京方面に向かって北上中。青梅IC前でバリケードを準備。追跡班は依然追跡を続けろ』
警察の無線をSATに乗った春香と神崎が聞く。彼らは有川を追う警察の車両、十台近くの後ろについていた。
パトカー六台がテトラの前を走り、拡声器を使って一般車両が巻き込まれないよう誘導する。状況を理解した人々が近くのICから次々と高速を降りていく。
上空にはヘリが十台以上飛び交い、その中にはマスコミのヘリも混じっている。
「バリケードで止める気ですかね」
「いや、違うだろうな。それはあくまで予防策だ。犯人の提示した時間まであと十分だ。だが奴は人質を失った。このまま何もなければそろそろ警備が動くはずだ」
ハンドルを握る神崎が答える。車と車の隙間を見つけては抜かしていく運転は自動運転には難しいためだ。
「俺らも準備はしておくぞ。俺はスーツを着ていないから、いざとなったら御木、お前があれを撃て」
神崎がそう言って指差したのは、後部座席に積まれたロケットランチャーだった。
「そんな、ここであれを撃つっていうんですか。それに私だって片腕しかスーツを着ていないんですよ」
春香は損壊した右腕のスーツを外していた。
「最悪の場合だ。だが、一般車両がまだまだ多く残ってる。東京区画を封鎖できれば、なんとかだな。そうでなければ……」
神崎が何かを言いかけた時、有川の乗るテトラのスピーカーから声が聞こえてきた。
『皆さん、どうもこんにちは。四葉電機元社員、有川葉です』
スピーカーの音量は、試験場の時よりも上げてあった。
「あの野郎、マスコミに自分のことを話す気だ」
「報道管制は敷かれているはずなのに」
「もうここまでなったら政府もどうしようもない。首都圏の八局が生中継しているんだからな」
『僕は、完全義体化した人間です。ですがそのことが会社に知られ、クビになりました』
SATの黒塗りのトラックがテトラとの距離を徐々に詰めていく。
『なぜなら僕には人権がないからです。僕は望んでこの身体になったわけではありません。ですが、この国は完全義体に人権を与えず、僕を物として扱います』
SATのトラック二台がテトラの両脇につけ、並走を始めた。左右の車の上部が開き、銃を持った隊員が出てこようとした瞬間、テトラが急に車体を右に寄せ、トラックを弾き飛ばした。弾かれたトラックは反対車線へと転がっていく。
危険を察知した左側のトラックはすぐに速度を落とし、後ろへと下がったが、テトラは急停止を行い、追跡していた数台のトラックがテトラに突っ込んでいく。だが装甲の硬さの違いにより、トラックは左右に弾かれてしまう。
その後ろを走っていた十台ほどのトラックは車体を斜めにしながら急ブレーキをかけ、なんとか追突を回避した。
それを確認すると、テトラはまた走り出した。
『プランAの失敗を確認。プランBへの移行を準備』
そう無線が聞こえると、急停車したトラック達が後輪を唸らせて追跡を再開する。
「あいつら、テトラのデータを持ってないのか。通信は全て傍受されてるぞ」
神崎が忌々しそうに言った。
テトラの砲塔が回り、主砲が後ろを向く。射線に入っていたトラックが慌てて避ける。
『僕を殺そうとしてるなら間違いだ。僕にはまだ人質がいる!」
有川の怒鳴り声が聞こえてきた。
「人質……。あれに誰か乗っているの……?」」
有川はテトラのハッチを開け、上半身だけを外に出した。
SATは車の窓から銃を突き出し、彼に突きつける。
『僕を撃つな。撃てば人が大量に死ぬことになるぞ』
有川は口に端末を近づけて言った。
「どうやらただの苦し紛れの脅しじゃないようだぞ」
神崎がそう言った時、車内に通信が入る。
『こちら課長の黒田、誰か聞こえてるかい?』
「こちら御木です。神崎さんも一緒にいます』
春香がすぐに返答する。
『そちらの状況は』
「対象の戦車五輌を執行、残りの一輌を犯人が奪って、圏央道を東京方面に逃走しています。でもたった今、自分にはまだ人質がいると言って車外に出てきて……」
『自分にはまだ人質がいるとかって話かな』
「どうしてそれを……?」春香が聞く。
「彼は日本中の老人を人質に取っているんだよ』
黒田はそう告げた。
『管区全域で起きていた暴走事件は、ロボットのシステムに組み込まれた時限式のプログラムが原因だったんだが、まだ暴走していない同型の機種を複数台調べたところ、犯人の提示した時間ちょうどに発動するプログラムが仕掛けられてたんだ。そのプログラムというのが、発動後手当たりしだいに目算七十歳以上の人間を殺すものなんだ』
黒田は落ち着いた調子で淡々と話す。神崎は黒田の話を聞いて、すぐにSATに通信を繋いで叫ぶ。
「おい、警備! 聞こえてるか。絶対に有川を撃つな」
急に無線越しに怒鳴られた特殊部隊員達は言い返そうと口を開きかけたが、それよりも先に神崎が続ける。
「これは上からの命令だ!」
神崎は語気を強めて言った。隊員達は神崎のはったりに気圧されて黙る。
「神崎、助かる。実はそのプログラムについて四葉電機に問い合わせたら、一昨日の一斉アップデートで流したファイルと一致しちゃって、今、うちと四葉さん、総出で事に当たってる状況なんだ』
黒田がそこまで言い終えた時、有川が話しだした。
『どうやらあなた達も馬鹿じゃないみたいだ。そうだ、僕は日本中の老人を人質に取っている。時間がくれば、介護ロボ達が老人を殴り殺す』
それを聞いたSAT隊員達が再度銃を構え直す。
『だが僕はプログラムを仕込まれた介護ロボを停止させるコードを持っている。でも 僕を殺せばそれは手に入らない。さぁどうする。僕の命令に従うか、老人を見殺しにするか』
有川は愉快そうに笑った。四葉電機の介護ロボットのシェアは七割以上。ロボットリースの割合も含めたらその割合は更に高まる。それらが一斉に暴走をすれば、大虐殺は避けられない。
彼は最初からこの状況を見越していたのだ。
『日本を仕切る人間たちは、人の尊厳より自分たちの利益を大切にするらしい。それなら当然、国のお荷物である老人達は見捨てるんだろうね』
有川の皮肉が大音量で街に流れる。
「課長、介護ロボ達のプログラムの書き換えはできないんですか」と春香が聞く。
「今、修正ファイルを作ってはいるが、仮にそれが完成したとして
もPoSuを一度停止した地域の回線速度が戻るのに間に合うか分か
らない。とりあえず私は特区の議会に掛け合ってみる。現場は君達
の判断に任せる」
それを聞き終えると、通信は切れた。
「つまりは俺達だけで何とかするしかないってことか……」
事件発生からカウントを始めたタイマーが残り十分を切っていた。
「私が行きます。彼を止める」
「止めるだけじゃダメだ。奴から停止コードを聞き出さなくちゃならない」
「どちらにしてもこうなったらバリケードも何も意味がない。このまま彼の後ろを追走するだけじゃ埒が明きません」
春香はそう言い切り、神崎を見つめる。彼女の目の色は、電監に入った時のものとは明らかに変わっていた。
「分かった。お前に任せる」
神崎が言った。
「作戦は?」
「私がここから三型装備でテトラに飛び移ります。そこで彼を取り押さえ、脳に直接アクセスして停止コードを引きずり出す。それが作戦です」
それは作戦と呼べるほど上等なものじゃなかった。不確定な要素が多すぎる。
「分かった。やってこい。しくじるなよ」
神崎はそう言って笑った。
「はい!」
春香ははっきりと返事をすると、車の天井部を開け、車体上部に出る。時速100キロ近くで走る車の上で立ってバランスをとるのは、スーツを着ているからできる芸当だ。
装甲車上部で立ち上がった春香の姿を有川は見つける。彼は手元で端末を操作した。
こちらを向いていた主砲の角度が調整されたと思った瞬間、一発大きな発砲音がした。春香の被っているヘルメットが放たれた弾頭を探知し、身体の各パーツを駆動させた。そのおかげで春香はすんでのところでそれを避ける。
「ちょ、主砲は使えないはずじゃ……」
武器が使用できるとなった途端、テトラの後を走っていたSATのトラックが一斉にブレーキを踏み、バックしはじめる。
「御木! 今だ、行け!」
テトラと装甲車の間に車がいなくなり、見晴らしがよくなった。
春香は右足を少し下げ、腰を落とし、腕を後ろに伸ばした。
そして、一気に空に飛び上がった。胸を大きく張り、両腕を回して身体のバランスを取る。スピードを上げ走り去ろうとするテトラ。
春香はすかさず左腕からワイヤーを飛ばす。ワイヤーの先はテトラの主砲の先に巻き付き、固定される。
春香はそれを目視すると、一気に巻取りを開始した。油圧によってワイヤーが勢い良く回収されていき、それによって春香がテトラへと引っ張られる。
有川が砲塔を回し、主砲が右に逸らされる。支点に引っ張られ、春香の身体が右に傾く。それに気付いた彼女は、右手で左腕のスイッチを殴ってワイヤーを切り離す。空中で態勢がくずれた春香だったが、スーツが自動でバランスを取り、左手と両足の三点でテトラへの着地に成功した。
春香はすぐさま右太腿に取り付けたホルスターから銃を引き抜き、有川に突きつける。
「動くな!」
いきなり銃を向けられ一瞬怯んだ有川だったが、ハッチから飛び出ると左足の回し蹴りで春香の銃を弾いた。
「なっ……!」
右手に走る痛みと想像以上の身体能力に対する恐怖。それを刹那感じると、今度は砲塔が回り右手から主砲の筒が迫ってきた。それをしゃがんで避けると、それを待っていたかのように有川が春香の顔面に目掛けて蹴りを繰り出す。
金属と金属がぶつかり合う音が響く。春香はスーツを装着した左腕で有川の蹴りを受け止めていた。
有川はバク転で春香と距離をとると、腰を落として構えをとる。
「機械の身体は便利でしょう」
有川が言う。
「どうだか。あなたこそこんな技をどこで」
「そんなの簡単ですよ。達人のモーションを脳にインストールすればいい」
有川は自分の頭をトントンと指で叩いた。
「肉体は魂の牢獄。プラトンは言いました。君たちはいつまで肉体があることに価値を置き続けるんだい?」
「それが人間であることの最後の証明だからよ」
春香はじりじりと彼に近寄りながら言う。左腕についたモニターに映るタイマーは残り五分となっている。
「君たちの言う人間とはなんだい。何が人間らしさなんだ。老人を義体化し、地下に捨てに行く人間も、肉体があれば人間なのか?」
左手の端末を操作し、有川をマーキングする。こうしておくことで、彼の動きをAIに記憶させ、次の行動を予測することができるようになる。
「何が人で、誰が人か……。あなたはそれを問うつもり?」
春香と有川は一定の距離を保ちながら、狭い戦車の上をぐるぐると回る。
「僕は老人を人質にとった。大勢の人の命と日本の国益。どちらを取るにしろ、その時何を感じたかが、重要なんだ」
端末が徐々に有川の動きのパターンを蓄積していく。
「老人のために介護ロボットを作る僕と、老人を殺す家族。どちらが人間かな」
有川はそう言うと、不気味に笑った。
春香の脳裏には、監視業務の時に会ったロボットが浮かんでいた。
「だけど、こんなやり方許されるはずがない。あなたはルールの範囲内でそれを訴えるべきだった」
春香がそう言うと、有川は大声で笑いだした。
「面白い。実に面白いよ。ルールの範囲内? 僕はそもそも人間のルールの枠組みにさえ入れていないっていうのに」
有川がきっと睨む。
「声を上げないからって同意しているわけじゃない。結局何も変わってない。無駄なんだ。過去を美化し、未来を過去の色で染めようとする。この国は昔から何も変わっていない。僕が変えなきゃ何も変わらない。僕がやらなきゃ、僕らに人権は一生与えられない。僕らが人間になるため、僕は老人達を殺す」
有川はそう言って春香へ突進する。しかしその動きを、スーツが微妙な動きのパターンから予測し、春香は左腕を構えていた。
彼女の左腕から残っていたワイヤーが射出され、矢尻のように鋭い先端が有川の胸を貫いた。先端が四つに分かれ、返しが立ち上がる。
春香がワイヤーを巻取ると、先端の返しが有川のボディに突き刺さって固定され、さらに有川の全身が春香の左腕へと引っ張られ、彼女は有川の首を捕まえた。
「何が人で、誰が人か、それは私にも分からない。だけど、少なくともこれだけは言える。あなたはもう人ではない」
春香はそれだけを言うと、左腕の端末からケーブルを伸ばし、有川の口を開けさせ、上顎についた差込口に突き刺した。
脳内のシステムにダイレクトに繋がり、ヘルメットを被った春香の目の前には、有川の電脳空間のVR映像が広がった。数種類の言語と数字、それとあらゆるモチーフが飛び交い、脳のあらゆる領域が具現化されている。それらはまるで一つの街のようだった。
春香はまずメインシステムに向かい、有川のボディとの接続を切断する。
その後、春香はデータの海を泳ぐようなイメージでさまざま領域間を移動し、記憶のデータを探す。
メモリーにハッキングをかけ、記憶の保管庫に辿り着く。
しかしファイルは大量の私書箱のような場所にそれぞれ保管されていて、どこに停止コードが保存されているか検討もつかない。
「どこ……停止コードはどこなの……?」
視界の右端に表示されるタイマーが一分を切った。
春香が手近な箱をいくつか開けると、中から有川の記憶が溢れ出した。人の脳みそでは認識できないほどの量の記憶が溢れ出し、春香は慌てて蓋を閉める。
ダメだ。適当に探すだけではコードは見つからない。
春香は保管庫のすぐそばにあった管理コンソールに駆け寄る。パネルをタッチすると、特定の記憶の検索や消去ができる画面に切り替わった。
春香は「停止コード」というワードで検索を掛ける。しかし出てくるのは停止コードという単語を使った数分前の発言や、ロボット開発の際の会話だけ。
春香はリンク先を一括表示させた。人は何かを言ったり、やったりする時、それと記憶的にリンクしている別の何かを同時に脳で考える。歌を聞いて、その歌が流行っていた当時のことを思い出すのはそのためだ。
停止コード、というワードとリンクしていた記憶は膨大で、画面上にスパムメッセージのように大量に表示される。春香はそれらを両手で次々と仕分けていく。デスクに溜まった書類の中から必要な書類を見つけようとしているようだ。
記憶の一つ一つに目を通しながら、チラリとタイマーを見ると、二十八秒を示していた。
「お願い……見つかって」
刻一刻と減る時間。春香の手も早くなる。
その時、日本語の山の中に、異質なアルファベットと数字の文字列を見つけた。春香は邪魔な記憶を掻き分け、それを拾い上げる。
kothhyo897fhd11092
意味をなさない文字列ではあったが、その記憶のリンク先を見ると、暴走している介護ロボットQVOに関連するものがずらっと並んでいた。
これだ……。
春香はそれを自分の端末へと転送すると、有川の電脳との接続を切った。
現実世界に戻ってくると、目の前には目を見開いたまま固まっている有川を自分の左腕が捕まえていた。
春香はヘルメットを脱ぎ捨て、黒田へと通信を繋ぐ。
「課長、停止コードを見つけました。今そっちに送ります」
春香は端末を操作し、黒田と分析課に停止コードを送信する。端末に表示されたタイマーは残り五秒となっていた。
間に合って……。
タイマーが時を刻む。
5、4、3、2、1……ピッピッピッ。
タイマーの表示が0,00となり、アラームが鳴った。
「課長! ロボット達は」
返事がない。
春香はイヤホンに耳を澄ませた。
『成功だ。間に合った。詳細な被害は調べてみないと分からないが、最悪の事態は避けられたよ。ありがとう、御木君」
イヤホンの向こうから黒田の声が聞こえた。
「いえ……」
春香はそう答え、後ろを振り返った。そこにはSATを運転する神崎の笑顔があった。
春香は右手を上げて代執行が完了されたことを知らせる。それを見た神崎は首の後ろに手を回して何度か頷いた。
春香は掴んでいた有川を下ろし、未だ走り続ける戦車の上から東京の街を眺めた。
古の大木のように立つ高層ビル、その間を縫うように張り巡らされた道路、二十四時間止まることのない電車、工事が絶えることのない駅前、世界のショールームのような街角、そしてそれを支える大勢の人と大量のロボット。
この街は一匹の生き物のようであり、日々細胞分裂を繰り返している。しかしもしその細胞分裂の最中に癌ができ、それを見つける者がいないままその癌が大きくなっているのだとしたら……?
今日のこの国を救った私達の行動が、明日以降のこの国を救ったと言える確信が、春香にはなかった。
同じ当番の神崎が仮眠室に行ったため、春香は監視第一課のオフィスで一人だった。特にやることもないので、パソコンを操作し、班長の作った、まあ厳密に言えば班長のAIが作った先日の事件の報告書を開く。
上の判断で、全国で起きた介護ロボットの暴走と有川の人質事件は別の事件として処理されていた。
有川の事件の報告書を読んでいくと、突如起きたテトラの一号機と三号機の同士討ちは、試験機のプログラムの不備による誤作動と報告されていた。
「誤作動……ね」
春香は皮肉っぽく笑った。
あれを誤作動と呼ぶには無理があった。砲塔が向きを変え、わざわざ味方を撃ったのだ。それも両機ともだ。
あの現象には、誤作動よりもっと適当な言葉が当てはまる。
そう思った時、オフィスに放送が鳴り響いた。
『警視庁より入電中。東京都港区北青山のビル構内にてロボットの暴走が発生。繰り返します。東京都港区北青山のビル構内にてロボットの暴走が発生。在庁員は至急現場に向かって下さい』
こんな夜中に……と思いながら、報告書を閉じ、電パトの許可証の記入を始める。
許可証が総務部へ送信されたところで、オフィスに神崎が顔を出す。
「ほら、もう行くぞ」
彼はそう言うと、さっさとエレベーターへと向かっていく。
総務部の判子の押された許可証が紙飛行機になって戻ってくる。
「今行きます!」
許可証を端末へと移し、レイドジャケットを羽織り、春香もオフィスを飛び出した。
電脳フロントライン 花野咲真 @blossom1118
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