じっくり拝見させて頂きました、『紅蓮の艦隊』。正直、すごく面白かったです。
史実に基づいた語りから始まり、そこからこの物語の歴史へと変わっていく。史実では戦時で轟沈した艦などか現代までに継続して存在しているという世界には、人型機動兵器『騎甲戦車』というロボットまでもが存在していた。
そんな世の中、友人のドタキャンによって孤立する主人公。突如として強襲してくる出来事に巻き込まれながらも、『信濃』に隠されていたポンコツ戦闘機に乗ることとなる。
そこから始まる善戦の最中、『空飛ぶ棺桶』なる蔑称を命名されていた戦闘機はある変化を起こし──っと、ここから先は重大なネタバレになってしまいますね。利用規約利用規約。
この作品、世界観で分かる通り、かつて世界大戦にて使われた艦が登場します。これはあくまでも私視点での話なのですが、戦艦などが現代にあり、それが活躍するという小説は少ないので艦が好きな方には必見ですね。
次に、ジャンルにある通りの可変機ロボット! つまりロマンの塊である変形をマク◯スばりに使うので、そういうのが好きな方にもお勧めします。
全体を通して文字が詰まっていて読みにくいという点がありますが、話の綿密さや文字量も中々のボリュームがあって読み応えがあります。個人的な評価として、一度は読んでみるべきSF物だと私は推します。
はてさて、『空飛ぶ棺桶』などの機密情報に触れてしまった主人公。これからどうなってしまうのでしょうか? 乞うご期待であります!