ノスタルジックな優しい幻想小説

祖母の記憶という誰もが胸に抱くノスタルジーが香り高いポエジーと共に大事に埋め込まれている作品。

祖母とは夢の中ですら最後まで会えない。
鼻緒の足指の痛みは酷くなり、恋しさやもどかしさも強くなる。

あったはずの優しさに触れる術はない。

それでもその人がいた事は確かに刻まれていた。

今はいない人を想うということ。

その人から貰った想いを沢山の思い出と共に忘れないということ。

大事なことを思い出させてくれる珠玉の短編。

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