第2話 違和感
帰宅後。いつもと変わらない。
携帯、パソコンをいじり倒し、夕食、入浴、また携帯。
そろそろ寝ようかな。
明日の準備をしようとバックに手を伸ばす。
「あ。」
明日はいつもと時間割が違ったはず。
しまった。メモを取るのを忘れていた…仕方ない。
僕は携帯を手に取り、某無料通話・メールアプリを起動させ、
『明日の時間割教えて。』
と、翼にメッセージを送る。
すると、すぐに返信がきた。
こういう時に早いのは本当にありがたい。
『ありがとう。助かった。』
そう返すと時間割を揃える。
ピロン♪
またメールが来て、開くと翼だった。
『どういたしまして!』
…なんだろう。この違和感は。
しかし、すぐに違和感の答えがわかった。
「!」だ。普段こんなもの付けないのに…
『突然こんなこと聞いてごめん。お前、本当に翼?』
突然不安になり、お前、なんて言葉を使ってしまう。
この返信だけ少ししてから返ってきた。
『えwwお茶吹いたんだが』
…「w」…これはいつも通りの反応。
『あ、ごめん。』
僕はそう返す。すると、すぐに翼から、
『なんでそんなこと聞いたんだ?』
と、返信が来る。
『いや、いつもと話し方が違う気がしたからさ。』
そう返す。昔から時々あった。
買い物に出かけた母親が普段は絶対に買ってくれないお菓子を買って帰ってきたり、いつもツンツンしている友人が突然優しく接してきたりした時。
もしかしたらこの人は宇宙人が化けたそっくりさんなのかもしれない。
と、思ったものだ。
『あー、たまたま変換されてそのまま送っただけだ』
その返信を見て、ホッと息をつく。
『そっか。わかった。おやすみ。』
そのまま僕は眠りに落ちていった。
日常 タスト @Tast_0709
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