第2話 純子さんにラブレター

 貴女は僕を心の奥底でつかんで離さない。寝ても覚めても純子さん、貴女を想う。片想いだって知ってた。けれども、純子さん、貴女のことが好き。小柄な貴女は僕だけの可愛い子猫だ。いつも思う。貴女を抱きしめられたならもう何もいらない。


 どうして自殺を仄めかすの? 僕は不安だらけで今日を過ごしたよ。純子さん、本当にいけない人だ。貴女はそうやって僕の反応を見ては楽しんでいる。悪い人だ。純子さんのそう言うところが好き。


 純子さん、貴女のために詩を作ったよ。


時間は戻せない

時間が貴女を追い詰める

時間に貴女の生きた跡は残らない

でもね、貴女を想う

僕は貴女がおばあちゃんになっても愛する

なぜかって?

それはね、純子さんと居たいから

僕は諦めない

年上の貴女が好き

僕が僕である証明そのものだ

純子さん、愛してる


 純子さんはいつも通りに僕をふる。でもね、僕は貴女を愛してる。ずっとずっと愛してる。やっと出会えた。純子さん、貴女は僕を狂わせる。ずっとずっと僕を狂わせる。

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太陽を見つめるとやがて僕は 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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