第18話 おちゃー こうちゃー
一同は摘み取ってそのままムシロで干していた茶葉をひたすら揉んでいる
「調子に乗って摘みすぎたかなぁ」
「ぶつくさ言わないっ、気合いを入れて揉むのよっ」
「オネェサマ、この位で大丈夫デハ?」
「駄目っ、もっと手にへばり付く位に揉むのよっ」
干してしなびた状態に成った葉を揉んで団子状にし、それを体重掛けて更に更に揉みこむ
途中で茎を除きながら解しては揉み、丸めては揉む
「まだ手付かずの葉が半分かぁ、そろそろ夕飯時じゃ無いか?」
「まだまだよっ、手を止めないっ、そこっもっと腰を入れて揉むっ、こうよっ、こうっ」
「鬼軍曹デス、鬼軍曹が居マス」
「頑張った子にはカップスターが有るわよっ」
「軍曹殿、自分は醤油味が良いであります」
「馬鹿言ってないで手を動かすっ、気合いをっ、入っれっろーっ」
作業は深夜に及んだ
尚、途中に挟んだ休憩で、べるでとアンは味噌味派だった事が判明した
揉みあがった茶葉は丸めて濡れ布巾を掛けて寝た
翌朝、空蒸しして土間で干す頃にはそれっぽい良い香りが漂っていた
べるではノートに揉み具合と蒸し時間や出来具合のメモを取っている 研究熱心だ
アンは力尽きてまだ寝てる
え?まだやるの?そうですか、実はあなたが一番のおn、、、
八尾は黙って籠を抱え庭に出た
サンデー猟師こぼれ話 鳥野 葉霧(とりのはむ) @hunter870
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。サンデー猟師こぼれ話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます