あとがき

謝辞・解説

 22万字を超える長編を読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。

 心から感謝申し上げます。


 本作は読みやすさとウェブ小説的な構成を求めた他の作品とは傾向が違い、中にはすぐさまブラバしてしまった方も多いかも知れません。

 なるべく多くの方に読んでいただけますよう、これからも精進しますので、ぜひとも率直な意見をいただけると助かります。


 と言いますのも、本作はすでに大改変だけで6回、細かい改変まで含めると数え切れないほど行っています。

 もともとの話は、10年以上前に作ったもので、それが7~8年前に大きく変わりました。

 それは、子供が生まれたからでした。


 この物語に出てくる「切」は、子供の名前に使いたかった字です。

 一見すると、「切る」というイメージで悪いイメージが尽きそうですが、物語の中でもあったとおり、「大切」「親切」などにも使われる字です。

 そう考えると、この字の成り立ちやこめられた想いなど想像すると面白いのではないかと思ったのです。

 またいつか、この物語を子供に読ませて、「君の名前はこういう意味があるんだよ」ということを伝えたかったというのもあります。

 そのため、この物語の中には私の子供2名の名前がこっそりと出てきます。

 血なまぐさい話ではありますが将来、子供に読んでもらったときにブラバされないように、何度も書き直しているわけなのです(笑)。


 そんなわけで、この物語はただの親馬鹿話とも言えなくありませんが、その分だけ子供に伝えたい=読者に伝えたいテーマをたくさん含んでいます。


 たとえばタイトル。

 「切なる願い」というキーワード。

 物語の登場人物は、それぞれ強い願いをもっています。

 柳が語っているように「代償=切り捨てるものがあってもかなえたい願い」もあれば、「未来を切り開いていてかなえていく願い」もあります。

 自分の願いを叶えるためには、どうしたらいいのか……そういうことを考えるきっかけにもなって欲しいと思っています。


 その他にも、いくつか細かいテーマをばらまいています。

 読者の方に少しでも感じるものがあれば幸いです。



 ところで、この話は私の作品の中でも、かなりの数の伏線が張り巡らされている物語です。

 まあ、他の方の作品に比べれば大したことないのかも知れませんが、一応は推理的要素だったり、テーマ的な要素だったりと楽しめるようにしたつもりです。

 長い作品ですので、あまりいないとは思いますが、もう一度読みなおしてみると見つけられる伏線もあるかもしれません。

 ぜひ何度もゆるりと読んでいただければ幸いです。


 ちなみにBBゲームには、続きの話が何本かアイデアとしてあります。

 機会があれば、それも書いてみたいと思っています。

 その時はまた、よろしくお願いいたします。

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BBゲーム~黒き刃と切なる願い(完結済み) 芳賀 概夢@コミカライズ連載中 @Guym

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