第7話 「後日談」
私は急いで旅行会社に電話すると確かに手紙の中身通り、15周年ツアーなんてやってはいませんでした。私は頭の中が真っ黒になりました。これからのことを考えると気が遠くもなりました。誰もいない建物をふらふらと出て、彷徨うように外を歩き、私は家に着くまで、暗い気持ちになりながらも必死に頭を回していました。
しかし、結局何も策は浮かばず、手紙の通りの内容なのか家のPCでDVDを見ることにしました。私は数分程見て胃の中に変調を来たし、洗面所で吐きました。私は、とても、見ていられませんでした。
胃液も全て吐き出しかという頃、私はそっとPCを閉じ、スマートフォンでこのような事例はないか調べ始めました。夜は10時をむかえるころ、私は何も思いつかず本棚に八つ当たりをしました。拳を二回ぶつけ痛みで我を呼び覚まし、落ちてしまった本を戻そうとした時、本の近くにスマートフォンが一緒落ちているのを見て、閃きました。
後は必死に作業を行い何とか夜の11時半には仕上げられました。本当に良かったと私は今思っています。本当に読んでくれてありがとうございます。
そこの読んでいる貴方様。
最後に後に手紙の内容を公開して終わりにすることにしましょう。それではご機嫌よう。
『敬愛なる呪われし貴方へ。
この手紙をご覧になっているとすればそれはすなわち呪いが貴方に移ったことになります。どうかご容赦下さい。つきましてはこれからのことをご説明させていただきます。まず貴方はこの手紙を読んだその日から24時間以内に事を為さなければなりません。成せなかった場合成せなかった場合付属してきましたDVDのようなことになります。
本人の最も大切な人が。
さて、やることはシンプルです。この手紙を不特定の見知らぬ誰かに読ませることです。ただ、条件がありまして、貴方がこの手紙の持ち主だという事を悟られない事です。悟られた場合はもれなくタイムアップと同じ扱いとなります。死に物狂いで頭を働かせませ。
救われし私より』
カクサンする呪い @Torebo
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