怖く、儚く、面白い。

赤ちゃんのお化けにも、子どもを亡くした母のお化けにも、同情できる箇所があります。

誰が悪いのか。
元を辿っていっても、結局自分の指を掴んで「あれれ?」と思ってしまう。

掴み所のない恐怖だからこそ、余計に怖い。

でも、この物語には、恐怖だけではない、儚さもあります。
友達の作れない赤ちゃんお化け。子どもを亡くした母のお化け。
誰が悪いのかなど、答えなどないのに、悪者を用意しないと耐えられない苦痛。

面白い物語をありがとうございます。


にぎた

その他のおすすめレビュー

和団子さんの他のおすすめレビュー298