意思が強いコンビの変化球的探偵モノ

殺人事件や強盗といった派手な事件に挑むのではなく、人探しや身辺調査など、本来の探偵業務に即しつつ、一風変わった手法で解決やオチに導いていく作品です。
レビューは本編読了の感想ですが、その時点でパッと抱いた印象は主要人物二人の意思、もっと言えば自我の強さです。

特に視点となるあかりさんは、上司にやり込められても決してそのままで終わらないところに魅力を感じました。
上司となる城ノ内さんの最初の印象はちょっと人生に冷めてるのかな、でしたが、徐々に人生哲学的なものがわかってくると、違う形ながら意思の強さを感じました。
だからこそ双方のやりとりや、独白等の会話を楽しんで読めて、かつオチの付け方も含めて読後感スッキリでした！