スイカ 卅と一夜の短篇14回
白川津 中々
第1話
一月末。食卓にスイカが出た。
三角形に切り分けられ、端には食塩が添えられている。それを見ると、どうにも腹の虫が収まらなかった。
「お前ね。冬にスイカなんてどういう了見だい。無粋もいいところだよ」
すると女房はこう言った。
「毎日仕事もしないで寝てばかりのあんたにゃちょうどいいでしょう」
解雇され 春秋冬も 夏休み。
スイカ 卅と一夜の短篇14回 白川津 中々 @taka1212384
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