茜空と先輩。

作者 奔埜しおり

25

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★★ Very Good!!

架空日記という企画に参加された作品。
読後感はとっても爽やか。
全体としても穏やかで優しい空気が満ちています。
女子高校生の、日常と青春を垣間見える感じです。


ただ、心象描写に寄った書き方はとっても好みなのですが、
架空日記という企画であることを考えると、
私が期待していたものとは違うなと感じました。
私のイメージする日記の文章と離れていたことが
どうしても気になってしまって。
こういう表現も『日記』ではあるのでしょうけども。
それ故に、星も減らしています。すみません。

★★★ Excellent!!!

日記の形を取りながらも、一つの素敵なラブストーリーとして繋がっていく作品です。

日記の書き手、蒼依が出会ったのは、同じ場所でいつもカメラを手に持っている空良先輩。
でも彼はカメラのシャッターを切るのでもなく、電源すら入れることもなく、ただただ同じ場所にカメラを持って立っているのです。

彼の友人である先輩に頼まれ、空良先輩に写真を撮らせようとする蒼依ですが、空良先輩の事情に触れるうちに様々な感情に揺さぶられるようになり──

彼女の心の揺れ、空良先輩の微妙な変化が、日記を通して鮮明に伝わってきます。
どんよりと「そら」を覆う重い雲から晴れ間が差すのを願わずにはいられなくなる、そんな物語です。

★★★ Excellent!!!

いつも見かける、気になるひと。
文化祭でその人の撮った写真を見たことから、物語は大きく動いていきます。
悲しい過去。
踏み出せない、あと一歩。
無邪気に、健気に先輩を見つめる主人公。
思わず、頑張れ、って。大丈夫だよ、って。
声を掛けたくなる痛痒さ。

ちょっとずつ。少しずつ。
開かれてゆく心を。
育ってゆく想いを。

どうぞ応援してあげてください。