以前、作者の小説を読んでいたことで本作も読んでみた。
以前の作品よりも熱い展開が少なくなっているが、それを補うかのように登場人物の心理描写や葛藤を上手く描いていて「また、違うテイストで書いてきたな... ...」と一人、玄人おじさんのように感嘆した。
あらすじにもあるがハイファンタジーには少し邪道(良い意味で)ともいえる「科学的要素」が盛り込まれており、「銀翼のファム」とか「忘念のザムド」の世界観を彷彿とさせた。
魔術的要素の裏にはキチンとした背景やそれに伴う政治的アプローチも細かく描写されており、中二病の私には大好物な作品。
最新話でリアンの過去も語られ、段々とキャラクターにも愛着というものが芽生え始めた。
少し大人な魔法の世界の物語を堪能したい方はぜひご一読を。