第9話 11/28


11日目


6時前 採血


早く起こされるのは、嫌なものだ、血をとるのは慣れているけど、


少し寝る


タバコ2本


昼からいわゆる開放病棟へ移るので準備


精神鑑定を受ける。



予想より遅く部屋移動。

かなり広い部屋だ。ソファーまである。

ハハハ、こりゃ、ホテルだ


タバコ2本


一階は手続きが多い、作業療法?というものに参加させられるようだ。


タバコ場で知り合ったというか、絡まれた知的障がい者の子から

ご飯はここで食べるんだ、ここでテレビを見るんだ、

新聞はここで見るんだ、とか、


座る椅子はここなんだ、とかいろんなことを教えられる。

20年入院の先輩は、心得ている。

拒絶はされていない。


やはりパキシルが出ている。ようやく自分の出されている薬を調べることができた。

今までは薬を見たり、あとで飲むという選択はなかった。

出されたらすぐ口に放り込む、水で流し込む、それを確認されていた。

大きさ、粒の形、それくらいしかわからなかった。

かろうじてデパケンが出ていることくらいしか分からなかった。



1日に友達が会いに来てくれる。ありがたい。うれしい。


興奮覚めやらぬ中、ケータイは、返す。

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