「プロットの段階で、すでに面白い作品」は、虚飾のない淡々とした口調でも、物語を過不足なく支えられる──そんな力のある作品です。短めの作品なので、内容はお楽しみにとっておくとして、「プロット…続きを読む
ニヤニヤしました。と言うのも、自分が抑えている時代、東晋末。思いっきり似た末期を遂げている皇帝がいるのです。安帝と、恭帝。二人は兄弟で、兄はこの物語にも出てくるような精神退行者。弟はその…続きを読む
歴史が苦手な方でも、全然大丈夫な内容でした。とにかく登場人物たちの感情表現が豊かで、ついつい感情移入してしまいました。小生も歴史は苦手でしたが、この作品はあっと言う間に読み終えて、最後には心に刺さ…続きを読む
腕のいい料理人が、廃された帝に料理を供するために連れ出されて……仮想中国史とでもいうべきか、とても出来の良い一万文字に満たない短編時代小説。まずタイトルが、詩的でありつつ内容をよく反映しており、…続きを読む
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