片付けをしていたら、メモが出てきた件
おおさわ
過去の自分から、現在の自分へ
小説を書く10箇条。
01 文章は読みやすく。
02 プロットに興味を持たせるにはテンポ良く。
03 シチュエーションを分かりやすく。
04 魅力的なテーマを早い段階で提示しておく。
05 特に主人公、登場人物の魅力。
06 ストーリーの謎めいた展開(サスペンス性)、対立軸。
07 イメージ豊かな描写、人物の表情と風景を濃く。
08 細部のリアリティー、臨場感を描く。
09 距離をとる笑いと毒、ユーモア・ウィット・ギャグ。
10 核心への予感は深く。
ひとつの作品を支える世界観は、盤石のファクター。
それこそが、物語を小説へと導く。
世界に存在する法則と規範、つじつまを合わせるということ。
これが、『お約束』。
創作である以上の嘘と真の書き分け。
特にジャンルにおける『お約束』は、原稿の序で素早く明確に。
これが読み手の読解を助ける。
読者の理解に役立つことは是非とも入れるべき。
活字にしなければ分からないことを疎かにしてはならない。
作品と読者はイコールではない。
読者は未知なのだ。
両者の間に客観性を差し挟むこと、これが書き手の親切さ。
・誰にでも書ける文章・かっこつけている文章――素人の悪癖
・書けそうだと思わせる文章・かっこいい文章――玄人の技量
これを忘れるな。
プロを馬鹿にしている奴ほど、これが分かっていない。
言葉には敏感になれ。
× 曖昧な表現・乱れた構文・不正確な描写。
○ スラスラ読めるような書き方。
なまじ玄人に近付くほど、文章に凝りがちだが。
それは書き手のワガママ。
読みにくく伝わらなければ意味が無い。
慣用句と常套句の乱用も避けるべき。
ワガママを通したければ、ここぞという場面で。
思いっきり凝って、思いっきり表現して、思いっきり気持ちよくなれ。
良く言われる『視点』の混乱。
主観的な言葉は、足枷になる。
『人間』を書く、ということ。
ある状況下において場面に遭遇したとき、その人が実際にどう行動するか?
語彙・文法は、真面目に。
想像力こそ、自由奔放に。
語り手は?
・作者(もしくは代弁者)
・一人称
主人公が語り手。
脇役が語り手。
・二人称
語り手が三人称と同じ、特殊なケース。
・三人称(客観的傍観)
視点の自由さ、故に混乱を招きやすい。
傍観者の立場を貫く。
ある特定の人物の気持ちにだけ入る。
自由に誰彼の心中に入る。
描きたい対象の周囲の状況を押さえることで、画面の視点を決定する。
視点の流れを自然に作ること。
話主のレベル。
三人称は問題なし。
一人称になったとき注意すること。
話す人間の知識レベル・生活レベル・文化的特徴に縛られるのが、本当のはず。
描写に説明っぽさを無くす。
抽象を端的に示すのは、説明ではない。
カタカナ擬音を減らす。
抽象を導くに至る具体的内容を示す。
ストーリーの大筋は、オーソドックスに。
例えば、起承転結。
例えば、ツカミ・マトメ・オチ。
個性は、キャラクターの、或いは世界の風俗を文体で表現させる。
主人公の原則(※なお、ここは時代の変化を感じる部分)
デキすぎはタブー。
キャラは等身大で、美点と欠点を持たせる。
ドラマは人間の中にこそ存在する。
内的葛藤(コンフリクト)。
書き分けの可能な人数にキャラクター数を制限する。
名前に気を配る。
分かりにくいキャラクター名は、それだけで読者に不親切。
脇役のキャラを立たせるには、遊び・ゆとりを持たせること。
・
・
・
はい、ここまで。
昔の俺、こんなこと書いてたのか……今の俺より優秀じゃね(苦笑)
我ながらウケたのは、デキすぎはタブーって走り書き。
現在、主流のハーレムチートはデキすぎだろう(笑)
まあ、飽きてきているという周囲の見方もあるが。
時代は、移ろいゆく、ってね。
それをどう呼ぶのか、変化? 進化? 退化?
でも、退化は、人気との対価かもしれないな。
誰にでも読めて、理解出来て、面白い。
さて。
このメモ、過去に読んだハウツー本の要点をまとめたのかもしれない。
何せ、いつ書いたのかも定かではないんだ。
まあ、これが正解ではないよ。
過去の俺から、現在の俺への書き残し<メッセージ>、その程度のものだね。
未来の俺が、これをどう生かすか、悩みは尽きない。
参考になっただろうか?
なら、幸いだ。気を付けて書け。
反論を持った?
OK、それが個性だ。大事にしろ。
創作論ってもんでもないな。教訓、だろうか?
ただのメモ書きだな。
ジャンルは、その他でいいか。
片付けをしていたら、メモが出てきた件 おおさわ @TomC43
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