★番外編06:小説は儲ける想定で書くと良い

 第2章最後の番外編です。

 小説を書くときのエネルギー源について説明しようと思います。


 小説を書いている際にやる気が削がれる理由の一つとして、

『どうせ誰も(ほとんどの人が)自分の作品なんて見ないし』


 という理由を思い浮かべることかと思います。


 ウェブ小説の場合、簡単に投稿できる反面、作品が多く投稿されて一つ一つの作品の価値が薄れて埋もれやすい傾向にあります。

 特に、似たようなジャンルだったり、完全に無名の段階からスタートですと、ブーストを掛けていくには相当の時間がかかるものと思われます。


 カクヨムでは★の数が多いほど、色んな人に見てもらえた作品だね、って評価されるようですが、そもそも★が一つも手に入らないなんて日常茶飯事なことで、下手したらPVも全くカウントされない場合だってあります。


 そんな見向きもされない作品のために何時間と時間をとられてしまうのは、正直時間の無駄じゃないかと考える人もいるでしょう。

 作品は見られて初めて価値が生まれますので、そういう意味では虚しさを感じる事かと思います。


 ただ、そういう考えのままでは誰だってやる気を継続させることなんて難しいです。

 というか、殆ど不可能の域になります。


 誰かに見てもらって面白かったと評価されれば、その場だけは意欲は取り戻せるでしょうが、いつ評価が来るか分からない感想を待つ運的要素に願うというのは、意欲継続としては非常に不安定なものではあります。


 意欲を継続させるための一番強いエネルギー源は、


『お金を稼ぐイメージを強く持つ』ことです


 意地汚い話に聞こえますが、これは最も作者がやる気の出るエネルギー源だと言えます。

 あなたがもし、仕事や学校の傍らでせっせと書いた作品が認められて、世間に出た上でお金が手に入るとしたら、どう思うでしょうか?


 世間に認められたという承認欲求と、お金を手に入られたという金銭欲求を満たすことが出来るでしょう。


 例えば小説を税抜き580円で売ったとしたら、印税として8〜10%が入ります。

 1冊当たり54円と平均すると、100冊で5400円、1万冊で54万円という換算になります。

 まあ、いきなり1万冊なんて契約が入るわけはないですが……

 大体1000冊程度からでしょう。値段に換算すると、5万4千円です。


 どかっと稼げるわけじゃないですが、まあ良いお小遣いにはなります。

 手に入るだけラッキーです。

 今まで趣味でやっていたものがお金になると、結構テンションは上がります。

 ぜひ体験してほしいものです。


 今は自分で電子書籍を出版することも出来ますので、ノーリスクで商売道具を生み出すことが出来ます。

 いわゆる、同人誌というやつですね。

 無料で出版できます。


 出版社から出されるよりは売り上げは期待できないでしょうが、自ら商売道具を生み出すという意味では、重要な行為ではあります。

 

 お金とか関係無しに作品を見てもらいたいという人なら、多分作品作りの意欲が減ることはないでしょうが、書く意欲が減る場合が多いという人は、一度お金が絡んだ場合について想定してみるのも良いかもしれないです。


 商売道具になるならばという点で、クオリティ面でも引き締めがあるかもしれません。

 ぜひ、今の書き方についての意識を改めてみてはいかがでしょうか?

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