歴史小説でも滅多に扱われない弥生時代を舞台にした作品です。歴史と授業でさらっと教わりますが、弥生時代の生活を想像することは、あまりなかったと思います。作者様の歴史知識と表現力が素晴らしいです。名前なら誰もが知っている“あの人”と、取り巻く人物達も魅力的です。サナとマヒロの絆も良いのですが、マヒロとナナシの関係も目が離せません。好きな登場人物を見つけて応援するも良し、手に汗握る戦に没頭するも良し。暑い夏に、熱い物語はいかがですか?
サナは数あるヒメミコの一人でした。かなり特別で個性的でした。そのサナを取り巻く人々、取り分け、男の物語です。よく知られている人物も登場します。少し、性的に驚いた事もありました。時代の違いはあっても、辛くなかったかと心配しました。文中、私には難しい用語があり、又、歴史的用語もありますが、登場人物が片仮名により音を表記してあるため、浮き立って、人間模様が読み取れます。ヤマトは今後どうなるのでしょうか。行く末は物語とともに。おすすめです。
弥生時代、我々の住まうこの国の、「国」という形が出来始めたころの物語。淡々と、しかし燃えるような筆致で描かれる古の人々の思いに、日の本の国の子である読者の血が、騒いでおさまらぬこと請け合いです。まさに彼らが我々の祖であると、確信し喜びを覚えます。この壮大で力強い過去からのメッセージ、ぜひ皆さんに受け取っていただきたい!名作です。
確かな筆致と造詣深い考証により、奥深いストーリーに冒頭から惹き込まれてしまいます。日本史の教科書などでも登場するような、我々にとって馴染み深い単語が作中の随所にちりばめられていて、遠い時代のお話なのに親しみやすく感じられるところも魅力的です。特に日本の歴史や昔の文化などに興味のある方には是非、オススメしたい作品となっております……!
淡々とした筆致なのに、情熱的な内容。ぐんぐん物語に引き込まれます。歴史が苦手な人も、その人間模様に惹かれるのでは?
濃い内容にも関わらず、気持ちいいぐらい読みやすい文体です。どんどん景色が展開していきました。考証もとても緻密でとにかく面白いです。
カクヨムでは珍しい弥生時代を舞台にした物語です。重厚そうな内容ですが作者の力量で読み始めたらもっと先を読みたくなる作品です!