第3話

10年ぶり銭湯にいった。

約10年という年月が、フロントを刷新していた。

フロントの女子も年輩から少々若くはつらつしていた。

フロントの女子がかわると

銭湯の利用者も若い男子が多くなる。

おじさんばっかりと思っていた銭湯も

こんなにイケイケな男子?が来るんだ~。


フロントに駄菓子が用意されて要るのは

10年前と変わらないけどね。


フロントの女子は



風呂無しアパートにすみ、

テレビなどのレジャー用品もないシンプルな生活という。


一寸、そのフロント女子を訪ねることになり

アパートにいった。

そこは自分の結婚相手のいたアパート。

しかも義理の弟がマンション経営しているマンションの

同時経営のアパートだった。

義理の弟のアパートに

結婚相手が部屋を借りていた。

夢なら覚めてと思って

顔つねるとめっちゃ痛い。

なんという因縁。


フロントの女子の部屋は、

結婚相手の部屋の前を通過して

一番おくっだった。

なぜにこのフロント女子と

結婚相手の仕事部屋がひとつやね?


ああ、じぶんが

結婚相手に求めたのは、

給与運びのみ。

ある一定の額をいただいていたら

結婚相手の行動には

無関心。

結婚相手の給与が少ないなら、

じぶんが働き手で何とかするっておもっていた。


結婚相手の給与は少ないわけでなく、

もう独りの女子を

養えるだけの給与があったんだ。

わたくしは働き手にならなくても

専業主婦でやっていけた。

でももういいか、っておもった。

フロントの女子がいいなら、

わたくしは、結婚相手をゆるす。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お遍路の女性像 平成元年ママ @goodactive21light

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る